TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年3月31日放送)

TOKIO HOT 100 2019-03-31 放送回ランキング ランキング

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2019年3月31日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年3月31日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年3月最後の週、年度の変わり目という季節感の中で「TOKIO HOT 100」の頂点に立ったのはSUCHMOSの「WATER」だった。彼らは神奈川発のバンドとして、シティポップやソウル、ファンクの語法をロックのバンドサウンドに溶け込ませる独自のスタイルで知られており、「WATER」はそうした持ち味がまた違った角度から表れた楽曲として印象に残る。ヒロトモリタケの歌声が持つ脱力感と色気は、当時の邦楽シーンにおいて他に代えがたい個性であり、彼らの音楽は年度替わりという慌ただしい季節に、ふっと呼吸を整えるような効き方をしていたのではないだろうか。

この週のTOP10を見渡すと、邦楽と洋楽が拮抗しながら共存していた当時のラジオチャートらしい風景が広がっている。BUMP OF CHICKENの「AURORA」は、バンドが長年培ってきた物語性の強い作風を感じさせる一曲で、彼らのファン層の厚さを改めて示していた。KING GNUの「白日」もこの週にランクインしており、常田大希の作曲センスと井口理の歌声が生み出す緊張感のあるサウンドは、この後さらに大きなブレイクを果たしていくバンドの、いわば助走期にあたる時期の一曲として振り返ることができる。秦基博「仰げば青空」は、タイトルからも感じられる開放的な旋律で、季節の節目にふさわしい存在感を放っていた。新人シンガーmiletの「INSIDE YOU」がランクインしていたことも、この年に彼女が本格的に注目を集めていく流れを考えると興味深い。

洋楽勢に目を向けると、CARLY RAE JEPSENの「NOW THAT I FOUND YOU」は、彼女特有のきらびやかなシンセポップの感触を保ちながらも、より肩の力の抜けたポップネスを感じさせる楽曲だった。JONAS BROTHERSの「SUCKER」は、兄弟グループとして再び表舞台に戻ってきた彼らの明るさと勢いを象徴する一曲であり、当時のポップシーンに新鮮な風を吹き込んでいた。CARDI BとBRUNO MARSによる「PLEASE ME」は、両者の個性がぶつかり合うことで生まれるグルーヴが心地よく、R&Bとヒップホップの境界を軽やかに越えていく感覚があった。ZEDD and KATY PERRYの「365」は、EDMとポップスの融合という当時のダンスミュージックの主流を体現するようなサウンドで、Marshmello feat. CHVRCHESの「HERE WITH ME」もまた、エレクトロニックな質感とインディーポップ的な歌声の組み合わせが、ジャンルを横断する時代の空気を映し出していた。

こうして並べてみると、この週のTOP10は日本のバンドサウンド、シンガーソングライターの叙情性、そして海外のポップス・EDM・ヒップホップが等しく耳に届いていた、ラジオという媒体ならではの多様性を感じさせる一週間だったといえる。SUCHMOSの「WATER」が首位に立っていたことは、当時の邦楽シーンが持っていた独自の音楽的成熟を象徴する出来事であり、今聴き返しても色褪せない魅力を持っている。年度の節目に流れていたこれらの楽曲群は、聴く側の記憶とも結びつきながら、当時の空気を鮮やかに呼び覚ましてくれる存在だ。

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2019年3月31日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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