TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年6月10日放送)

TOKIO HOT 100 2018-06-10 放送回ランキング ランキング

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2018年6月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年6月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年6月10日放送回の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはアリアナ・グランデの「NO TEARS LEFT TO CRY」だった。この曲は、彼女にとって大きな転機となったタイミングでリリースされたシングルで、シリアスな出来事を経たあとに前を向く強さを描いた一曲として、多くのリスナーの耳に残った。ダンスミュージックのビートを軸にしながらも、途中でテンポやムードが変化していく構成が印象的で、単なるポップソングにとどまらない奥行きを感じさせる仕上がりだったことを覚えている人も多いだろう。当時のアリアナは、シンガーとしての表現力の幅をさらに広げようとしている時期で、この曲はその後の彼女のキャリアを占ううえでも象徴的な存在だったと言える。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽・邦楽がバランスよく並んでいるのが特徴的だ。ジョン・メイヤーの「NEW LIGHT」は、ギタリストとしてのイメージが強かった彼が、より洗練されたシンセ主体のサウンドに挑戦した楽曲として話題になっていた。イヤーズ・アンド・イヤーズやセレーナ・ゴメス、ディスクロージャーといった顔ぶれからは、当時のUKやUSのポップ/エレクトロシーンが、日本のリスナーにも同時代的に届いていたことがうかがえる。

邦楽勢では、平井堅の「知らないんでしょ?」が2位にランクインしており、彼らしい繊細な歌唱と楽曲世界が際立っていた。4位のSuperfly「BLOOM」は伸びやかなボーカルが持ち味で、力強さと透明感を併せ持つサウンドが印象的だ。8位のサザンオールスターズ「闘う戦士たちへ愛を込めて」は、バンドとしての骨太なメッセージ性を感じさせる楽曲で、長きにわたり第一線で活動し続けるアーティストの存在感を改めて示していた。9位には宇多田ヒカルの「初恋」がランクイン。この時期の宇多田は、瑞々しさと成熟を同居させた作品づくりで評価を高めており、静かながらも強い印象を残す楽曲だった。

また6位にはBTSの「FAKE LOVE」がランクインしており、K-POPが日本のチャート番組でも当たり前のように上位に顔を出すようになっていた時代の空気を感じさせる。グローバルなポップシーンの潮流が国境を越えて同時多発的にリスナーへ届いていたことは、このTOP10の並びからも読み取れるだろう。

こうして改めて振り返ると、この週のチャートは、洋楽ポップスの実験性と邦楽アーティストの表現の深化が交差する、2018年らしい多様性を映し出していたと言える。1位のアリアナ・グランデを軸に、ジャンルや国境を越えた音楽が並列に評価されていたこの瞬間は、当時のリスナーが持っていた耳の広さ、そして音楽メディアが果たしていた役割を改めて感じさせてくれる。TOP10という限られた枠の中に、時代の空気がぎゅっと凝縮されていた、そんな一週間だったのではないだろうか。

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2018年6月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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