TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年1月15日放送)

TOKIO HOT 100 2012-01-15 放送回ランキング ランキング

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2012年1月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年1月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年1月15日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、AMY WINEHOUSEの「OUR DAY WILL COME」だった。この曲は、2011年7月に27歳でこの世を去った彼女の死後にまとめられたアルバム『Lioness: Hidden Treasures』に収録された楽曲で、もともとはRuby & The Romanticsが1963年に発表したナンバーをエイミー流のジャズ&ソウル解釈で歌い上げたカバーである。生前の彼女が持っていた圧倒的な声の説得力と、ホーンセクションを効かせたレトロなアレンジが融合し、聴く者に「もう新しい彼女の歌声が生まれることはない」という切なさと同時に、変わらぬ音楽の輝きを届ける一曲だった。喪失感と祝福が同居するこの曲が週間チャートの頂点に立ったことは、当時のリスナーが彼女の遺した音楽をどれほど大切に受け止めていたかを物語っている。

この週のTOP10を見渡すと、2012年冬という時代の空気が色濃く映し出されている。2位にはEXILEの「RISING SUN」がランクイン。国内エンタテインメントシーンの中心にいたグループらしい、力強く前向きなアンセムだ。3位のADELE「ROLLING IN THE DEEP」は、アルバム『21』を引っ提げて世界的なブレイクを果たした彼女の代表曲であり、この時期のグローバルな音楽シーンを象徴する存在だった。エイミー、アデルという二人の英国出身の女性シンガーが同時にTOP3に名を連ねている点は、当時のソウル/R&B的な歌唱表現への評価の高まりを感じさせる。

一方、4位にはきゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」がランクイン。中田ヤスタカプロデュースによるポップでキャッチーなサウンドとキッチュなビジュアルは、この年以降大きく花開く「原宿カルチャー」の世界的発信の先駆けとなった一曲であり、邦楽ポップスの新しい潮流を告げるものだった。5位のLADY GAGA「BORN THIS WAY」は、多様性と自己肯定をテーマにしたメッセージ性の強いアンセムとして、洋楽シーンにおけるポップスターの在り方を象徴する存在感を放っていた。

邦楽勢では、6位に植村花菜「メッセージ」、7位に斉藤和義「やさしくなりたい」がランクイン。前者は家族への想いを丁寧に紡いだバラードとして、後者はシンガーソングライターらしい肩の力の抜けた等身大の言葉で、それぞれ異なるアプローチからリスナーの心に寄り添う楽曲だった。8位のCOMMONによる「CELEBRATE」はヒップホップならではの祝祭感を、9位のKREVA「ひかり」は日本語ラップシーンの成熟を感じさせるメロウな一曲として存在感を放つ。10位のandrop「WORLD.WORDS.LIGHTS.」は、バンドサウンドとエレクトロニックな質感を融合させた、当時のオルタナティブ・ロック好きの耳を捉えていた一曲だ。

このように振り返ると、2012年1月のTOP10は、洋楽・邦楽、ジャンルやキャリアの長さを問わず多様な音楽が並列に並ぶ、当時のラジオチャートらしい豊かな断面を見せている。その頂点に、亡きエイミー・ワインハウスの歌声が据えられていたことは、音楽が時代や生死を超えて人々の心に届き続けることを静かに証明していたのかもしれない。

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2012年1月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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