TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年7月25日放送)

TOKIO HOT 100 2010-07-25 放送回ランキング ランキング

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2010年7月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年7月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年7月25日のTOKIO HOT 100で首位に立ったのは、KYLIE MINOGUEの「ALL THE LOVERS」だった。オーストラリア出身のこのポップアイコンは、80年代末のデビュー以来ずっとダンスフロアの女王として君臨してきた存在だが、この曲はアルバム「Aphrodite」からのシングルで、シンセサイザーの高揚感とストリングスが重なる、いかにも夏の陽射しに似合うユーロダンス然としたサウンドが特徴的だった。声そのものは決して力強いタイプではないのに、楽曲の構築美とプロダクションの完成度でしっかり聴かせてしまうところに、彼女のキャリアの厚みを感じさせる一曲だったと思う。

この週のTOP10を眺めると、洋楽・邦楽が分け隔てなく並ぶTOKIO HOT 100らしい多様性がよく表れている。2位のMOUMOONは沖縄発のポップユニットとして着実にファン層を広げていた時期で、「SUNSHINE GIRL」はその名の通り開放的な夏らしさを持つナンバーだった。3位のJUJUによる「HELLO,AGAIン~昔からある場所~」は、もともと中村中の楽曲として知られていたものを、JUJU特有の艶やかな歌声で新たな解釈を加えたカバーで、当時の彼女がカバーアルバムを軸に女性シンガーとしての表現の幅を広げていた流れを象徴する一曲だった。

5位に入ったKATY PERRYの「CALIFORNIA GURLS」は、Snoop Doggを迎えたコラボレーションで、まさにこの年の夏を象徴する一曲と言える。キャンディカラーのビジュアルと弾けるようなポップネスは、当時のアメリカのメインストリームがダンスポップへと大きく舵を切っていたことを物語っていた。6位のMAROON5「MISERY」は、ロックバンドとしての骨格を保ちながらもダンサブルな要素を取り入れた、この時期のアダム・リヴァインたちの変化を感じさせる楽曲だ。7位のM.I.A.「XXXO」は、実験的でエッジの効いたビートメイキングが持ち味の彼女らしく、当時のオルタナティブな感性を体現していた。

邦楽勢では、8位に安室奈美恵の「GET MYSELF BACK」がランクイン。ダンスミュージックの最前線を常に追いかけながら、日本的なJ-POPの文脈にそれを落とし込む彼女らしい一曲で、キャリアを重ねてなお進化を止めない姿勢が伝わってくる。9位のCHARICE feat. Iyazによる「PYRAMID」は、フィリピン出身の歌姫がアメリカのポップシーンに本格進出していく過程を象徴する楽曲だった。そして10位には、キリンジの「夏の光」がランクイン。堀込兄弟による洗練されたポップスは、洋楽の華やかさとは違う、日本の都市生活者の情緒を丁寧にすくい上げるような温かみがあり、このチャートの中でひとつの落ち着いた着地点になっていた。

2010年という年は、スマートフォンの普及が加速し、音楽の聴かれ方そのものが大きく変わり始めていた時期でもある。そんな中でこの週のTOP10は、ダンスポップの高揚感、ロックの再解釈、日本のシンガーたちの個性が渾然一体となって並んでおり、聴き返すと当時の空気が鮮やかに蘇ってくる。KYLIE MINOGUEの普遍的なポップネスを起点に、国境や世代を超えた音楽の交差点としてのラジオチャートの魅力を、あらためて感じさせてくれる一週である。

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2010年7月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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