TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年5月24日放送)

TOKIO HOT 100 2009-05-24 放送回ランキング ランキング

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2009年5月24日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年5月24日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年5月24日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、グリーン・デイの「KNOW YOUR ENEMY」だった。バークレー出身のこのパンクトリオは、2004年の意欲作「American Idiot」で全米チャートを席巻し、社会的・政治的なメッセージ性の強いロックオペラ的作品として音楽シーンに強い足跡を残した存在。このKNOW YOUR ENEMYは、その後に発表されたアルバム「21st Century Breakdown」からの楽曲で、疾走感のあるギターリフと煽動的なシャウトが印象的なナンバーだ。世界的な金融危機の余波が続いていた2009年という時代の空気の中で、既存の権威や体制に対する反骨精神を歌うグリーン・デイの姿勢は、多くのリスナーの共感を呼んだのではないだろうか。3ピースバンドとは思えないスケール感のあるサウンドプロダクションも、彼らの円熟期を感じさせる仕上がりだった。

この週のTOP10を見渡すと、邦楽・洋楽問わず個性豊かなラインナップが並んでいる。2位には木村カエラの「BANZAI」がランクイン。ソロアーティストとして独自のポップセンスを確立していた彼女らしい、明るくキャッチーな一曲だ。3位のJUJU WITH JAY’EDによる「明日がくるなら」は、当時人気を博していたコラボレーション形式の楽曲で、R&Bシンガーとしての表現力が光る。4位のSUPERFLY「MY BEST OF MY LIFE」も、力強いボーカルを武器に存在感を放っていた時期の作品だ。

5位のOHASHITRIOによる「A BIRD」、6位のMICHI「KISS KISS XXX」といった曲も、この時期ならではの多様な音楽性を物語っている。特筆すべきは7位にランクインしたレディー・ガガ feat. コルビー・オドニスの「JUST DANCE」だろう。この曲は彼女のデビューシングルであり、以降のポップシーンを塗り替えていく存在となる彼女の、まさに世界進出の足がかりとなった一曲だ。エレクトロポップという当時新鮮だったサウンドスタイルは、日本のリスナーにも新しい刺激をもたらしたに違いない。

8位にはくるりの「愉快なピーナッツ」がランクイン。バンドとして常に実験精神を持ち続ける彼ららしい、ユーモアと軽やかさを兼ね備えたナンバーだ。9位のBONNIE PINK「JOY」は、透明感のある歌声とメロディセンスが際立つ楽曲で、10位のROCK’A’TRENCH「JUMP STAR」は、バンドサウンドのエネルギッシュな側面を伝えている。

2009年という年を振り返ると、リーマンショックの影響がまだ色濃く残る中、音楽シーンは奇しくも多様性と力強さを増していた時期だったように思う。洋楽ではグリーン・デイのような社会性を帯びたロックと、レディー・ガガに代表される新世代ポップスが同時に注目を集め、邦楽でも様々なジャンルのアーティストがそれぞれの個性を打ち出していた。このTOP10のラインナップは、まさにそうした音楽シーンの過渡期を象徴する一週間だったと言えるだろう。ジャンルの垣根を越えて多彩な楽曲が並ぶこのチャートは、当時のリスナーの耳の広さと、ラジオというメディアが持っていた選曲の柔軟性を今に伝えている。

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2009年5月24日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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