TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年3月3日放送)

TOKIO HOT 100 2002-03-03 放送回ランキング ランキング

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2002年3月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年3月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年3月3日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、THE CHEMICAL BROTHERSの「STAR GUITAR」。トム・ヨークやノエル・ギャラガーとの共演で知られる彼らが、ヴォーカルを排し、ギターのフレーズをサンプリングして紡いだこの楽曲は、ビッグ・ビートと呼ばれるムーブメントの成熟期を象徴する一曲だった。90年代後半に一世を風靡したビッグ・ビートは、ロックのダイナミズムとテクノ/ハウスのグルーヴを融合させたスタイルだが、「STAR GUITAR」はそこからさらに一歩進み、反復するギターの音色そのものをメロディとして機能させる、洗練されたトラックメイキングを聴かせてくれる。同時期にはミシェル・ゴンドリーによる、車窓の風景と音楽のビートを同期させたミュージックビデオも話題を呼び、音楽と映像表現の新しい関係性を提示した作品としても記憶されている曲だ。

この週のTOP10を見渡すと、2002年という時代の多層性がよく見えてくる。2位にはTOMMY FEBRUARY6の「BLOOMIN’!」。当時PUFFYの大貫亜美が別名義で放ったこのプロジェクトは、80年代洋楽ポップスへのオマージュを軽やかなポップソングに落とし込み、渋谷系以降のポップ・センスを引き継ぐ存在として異彩を放っていた。3位のKICK THE CAN CREWは日本語ラップがお茶の間にまで浸透していく過程を牽引したグループで、「マルシェ」はそのキャッチーさで幅広い層に届いていたはずだ。

洋楽勢もバラエティに富んでいる。4位のBRANDYはR&Bシンガーとしての実力を見せつけ、6位のALANIS MORISSETTEは90年代のオルタナ・ロック的な内省をなお引き継ぎながら、9位のJAMIROQUAIはアシッド・ジャズ/ファンクの旗手として安定した人気を保っていた。これらが並列に鳴らされていたことこそ、TOKIO HOT 100というチャートの面白さであり、ジャンルの垣根を越えてリスナーの耳が開かれていた時代の空気を物語っている。

邦楽勢では、7位にBUMP OF CHICKENの「メロディフラッグ」がランクイン。バンドブームの新世代として支持を広げていた彼らの、疾走感と青さを併せ持つ楽曲だ。8位の東京スカパラダイスオーケストラはインストゥルメンタル主体のスカバンドとして独自の地位を築いており、「美しく燃える森」はそのメロディアスな側面を象徴する一曲。5位のゴスペラーズと10位のMISIAは、日本のR&B/ソウルシーンの成熟を示す存在として並んでいる。

こうして振り返ると、この週のチャートはエレクトロニカ的な実験精神と、ポップス、ヒップホップ、R&B、ロックが緊張感を保ちながら共存する、2000年代初頭ならではの豊かなスナップショットだったといえる。「STAR GUITAR」が1位に立ったという事実は、リスナーの耳が既にジャンルという枠組みを超え始めていたことの証でもあり、今聴き返してもその先進性はまったく色褪せていない。

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2002年3月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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