TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年9月28日放送)

TOKIO HOT 100 1997-09-28 放送回ランキング ランキング

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1997年9月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年9月28日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年9月28日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、首位に輝いていたのはマライア・キャリーの「HONEY」だった。当時のマライアは「MUSIC BOX」などのバラード路線で世界的な成功を収めた後、よりアーバンでヒップホップ色の強いサウンドへと舵を切り始めた時期にあり、「HONEY」はまさにその転換点を象徴する一曲だった。トラックにはメロウなグルーヴが敷き詰められ、彼女の伸びやかな高音域のボーカルとラップ的なフロウが交錯する構成は、当時のR&B/ヒップホップシーンとポップスの融合という潮流をリスナーに強く印象づけたはずだ。90年代半ば以降、アメリカのチャートではR&Bとヒップホップの越境的なコラボレーションが加速しており、マライアのこの路線変更はその流れを体現するものとして、日本のリスナーにも新鮮に受け止められただろう。

この週のTOP10全体を見渡しても、その時代の空気が色濃く滲んでいる。2位にはオアシスの「STAND BY ME」がランクインしており、UKロックの雄が繰り出す骨太なギターサウンドが、アメリカ発のR&Bやヒップホップと並んで上位に食い込んでいたことは興味深い。当時はブリットポップの熱狂が世界的に広がりつつあった時期でもあり、大西洋を挟んだ音楽性の異なる楽曲が同じチャートにひしめき合う光景は、まさに90年代後半という時代ならではのものだった。

3位のジャネット・ジャクソンによる「GOT ‘TIL IT’S GONE」も見逃せない存在だ。ジョニ・ミッチェルのサンプリングを大胆に取り入れたこの楽曲は、当時のR&Bがヒップホップ的な手法を貪欲に吸収しながら新しい表現を模索していたことを物語っている。そして4位には、ノトーリアスB.I.G.への追悼として制作されたパフ・ダディ&フェイス・エヴァンス feat.112の「I’LL BE MISSING YOU」がランクイン。スティングの楽曲を下敷きにしたこの曲は、ヒップホップシーンが直面した悲劇と喪失感を色濃く反映した一曲であり、単なるヒットソングを超えた社会的な重みを持って多くのリスナーの心に刻まれた。5位のボーイズIIメンによる「4 SEASONS OF LONELINESS」も含め、この週のTOP10は当時のブラックミュージックが持っていた表現の幅広さと成熟度を如実に示していたと言える。

こうして並べてみると、1997年秋というのは、R&B、ヒップホップ、ロックといった異なるジャンルがそれぞれの個性を保ちながらも互いに刺激し合い、ポップミュージック全体のダイナミズムを生み出していた時期だったのだと改めて感じさせられる。マライア・キャリーの「HONEY」が首位に立っていたこの週のチャートは、単なる人気投票の記録にとどまらず、90年代後半という音楽的な転換期の空気を鮮やかに切り取った貴重なスナップショットとして、今聴き返しても色褪せない魅力を放っている。

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1997年9月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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