TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1993年7月18日放送)

TOKIO HOT 100 1993-07-18 放送回ランキング ランキング

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1993年7月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1993年7月18日放送回)。

この週の音楽シーン

1993年7月18日の「TOKIO HOT 100」で1位に立ったのは、ジャミロクワイの「BLOW YOUR MIND」だった。当時まだ20代前半だったジェイ・ケイを中心に結成されたこのバンドは、この曲を含む同名デビュー・アルバムでいきなり注目を集めた存在で、レア・グルーヴやアシッド・ジャズと呼ばれた潮流を象徴するアクトのひとつだった。1970年代のスティーヴィー・ワンダーやカーティス・メイフィールドといったソウル、ファンクの語法を、当時のクラブ・ミュージックの感覚で鳴らし直すような音づくりが特徴で、打ち込みではなく生のグルーヴを大事にするスタンスが、都会的で洗練されたリスナー層を持つJ-WAVEのチャートにもよく馴染んでいたのだろう。トレードマークとなる大きな羽根飾りの帽子も含め、彼のスタイルはその後長くシーンの記憶に残る存在感を放つことになる。

この週のトップ10を眺めると、ジャミロクワイのほかにも黒人音楽由来のグルーヴを軸にした楽曲が並んでいるのが目を引く。2位にはジャネット・ケイの「MISSING YOU」、4位にはジャネット・ジャクソンの「THAT’S THE WAY LOVE GOES」がランクインしており、こちらは彼女のアルバム「janet.」からのシングルとして、90年代前半のR&B/ニュー・ジャック・スウィング以降のメロウな路線を象徴する一曲だった。8位のインナー・サークルの「SWEET (A LA LA LA LA LONG)」はレゲエのテイストを持ち込み、10位のホリー・コール・トリオによる「CI CAN SEE CLEARLY NOW」(原曲はジョニー・ナッシュのカヴァー)はジャズ・ヴォーカルの文脈から都会的な聴取層にアプローチしていた。ソウル、R&B、レゲエ、ジャズが自然に共存するこの並びは、当時のシティ・ポップ的な感度、いわゆる「渋谷系」的な選曲文化とも地続きだったと言える。

一方で3位のナタリー・コールや9位のロクセットの「ALMOST UNREAL」(映画「スーパーマリオ」関連曲として知られる)、5位のU2「NUMB」といった曲が並んでいるのも面白い。U2はこの年、アルバム「Zooropa」をリリースし、それまでのアリーナ・ロック的なイメージから一歩踏み出し、実験的でエレクトロニックな質感を取り入れた時期にあった。「NUMB」はエッジがラップ調に語りを乗せる異色のトラックで、バンドの変化を象徴する一曲だった。6位のジェレミー・ジョーダンや7位のアズテック・カメラも含め、このチャートはロックからソウル、レゲエ、ジャズまでを等価に扱う、90年代前半らしい多様性を体現していた。

ジャミロクワイの1位は、こうした雑食的な時代のムードのなかで、ロンドンの若い世代が過去のブラック・ミュージックの遺産を新しい肌感覚で更新してみせたことへの支持だったのではないか。この後のアシッド・ジャズ/ネオ・ソウル的な潮流を予感させる一曲として、いま聴き直しても瞬間の熱がよく伝わってくる。

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1993年7月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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