TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年8月30日放送)

TOKIO HOT 100 2020-08-30 放送回ランキング ランキング

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2020年8月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年8月30日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年8月30日の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのは、米津玄師の「感電」だった。この曲はドラマ「MIU404」の主題歌として広く知られ、疾走感のあるビートとダンサブルなリズムが印象的な一曲だ。米津玄師はこれまでも多彩な音楽性で聴き手を驚かせてきたが、この曲では従来のメロウな側面とは異なる、ファンクやディスコを思わせるグルーヴを前面に押し出していた。当時は新型コロナウイルスの影響で外出やライブ活動が大きく制限されていた時期であり、そんな中でこうした身体を動かしたくなるような楽曲が支持を集めたことは、閉塞感の中でも音楽が持つエネルギーを求める気分と重なっていたのかもしれない。

この週のTOP10を見渡すと、国内外の新しい才能が並んでいるのも特徴的だ。2位にはイギリス出身のシンガーソングライター、ビーバドゥービーの「CARE」がランクイン。ベッドルームポップと呼ばれる、自宅制作的な質感を持つサウンドが世界的に注目を集めていた時期で、彼女もその流れの中で存在感を放っていたアーティストの一人だ。3位のビリー・アイリッシュ「MY FUTURE」も、パンデミック下での内省的な時間と呼応するような楽曲で、当時のリスナーの心情に寄り添う一曲として語られることが多かった。

4位のゼッド・アンド・ジャスミン・トンプソンによる「FUNNY」、5位のクロ「STILL HERE」、6位のヒミ「BABY」といったラインナップからは、エレクトロニックやドリームポップ的な要素を持つ楽曲が並び、当時のグローバルなポップシーンの多様性がうかがえる。7位には日本から新たに頭角を現しつつあったYOASOBIの「たぶん」が登場している。小説を音楽にするという斬新なコンセプトで注目を集めていたユニットで、この時期はまさにブレイク前夜とも言える存在感を示していた。

8位のディスクロージャー・アンド・ファトゥマタ・ジャワラ「DOUHA (MALI MALI)」は、UKのダンスミュージックシーンを牽引するディスクロージャーが、マリ出身のシンガー、ファトゥマタ・ジャワラと組んだ楽曲で、アフリカ音楽の要素を大胆に取り入れた意欲作だった。9位のあいみょん「朝陽」は、日本のシンガーソングライターらしい率直な感情表現が持ち味で、幅広い世代に届く楽曲として存在感を放っていた。10位のオスカー・ジェローム「GIVE BACK WHAT U STOLE FROM ME」は、ジャズやソウルの素養を感じさせるUKの若手として、当時のロンドンの音楽シーンの豊かさを象徴する存在だった。

こうして振り返ると、この週のチャートは国内外を問わず、既存の枠組みにとらわれない新しい表現を模索するアーティストたちが並んでいたことがわかる。米津玄師の「感電」が示したポップミュージックの推進力と、世界各地から届く多彩な音楽性が同じ表の中で共存していた点に、当時のリスナーが求めていた音楽の在り方が見えてくるようだ。制約の多かった日常の中で、音楽だけは国境を越えて自由に行き来していた、そんな時代の空気を感じさせるラインナップだったと言えるだろう。

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2020年8月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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