TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年8月23日放送)

TOKIO HOT 100 2020-08-23 放送回ランキング ランキング

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2020年8月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年8月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年8月23日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に立ったのは、米津玄師「感電」だった。この年の夏は新型コロナウイルスの影響で外出やライブが制限され、多くの人が自宅で過ごす時間の中で音楽と向き合っていた時期でもある。そんな中でリリースされた「感電」は、ドラマ主題歌として起用されたこともあり、テレビの前で耳にする機会も多く、社会全体にじわじわと浸透していった一曲だったのではないだろうか。米津玄師といえば、ボーカロイド作家としてのバックグラウンドを持ちながらも、既存のJ-POPの枠組みに収まらない独自のメロディセンスと言葉選びで、幅広い世代のリスナーを惹きつけてきたアーティストだ。「感電」もまた、緻密に組まれたトラックの上に、彼らしい跳ねるようなボーカルラインが乗る、聴くたびに新しい発見がある楽曲として印象に残っている。

このTOP10を眺めると、当時の音楽シーンの多様さがよく見えてくる。2位にはBILLIE EILISHの「MY FUTURE」がランクインしており、彼女がティーンエイジャーから世界的スターへと駆け上がった直後の時期、コロナ禍という不安な時代の中で発表されたこの楽曲は、内省的でありながらも前を見据えるメッセージ性を持っていたことでも話題になった。また、ZEDD AND JASMINE THOMPSONの「Funny」やKYLIE MINOGUEの「Say Something」など、ダンスミュージックやエレクトロポップの系譜にある楽曲も並び、洋楽シーンの層の厚さを感じさせるラインナップだった。

邦楽勢では、Official髭男dismの「HELLO」が7位にランクイン。バンドブームの中でも独自の存在感を放っていた髭男は、この時期すでに紅白出場やドームツアークラスの人気を誇るバンドへと成長していたが、それでもなお新曲を出すごとにチャートの上位に食い込んでくる勢いを保っていたことがうかがえる。さらに9位にはLUCKY TAPES feat. Kojikojiの「Blue」がランクイン。国内シティポップ・シーンの再評価が進んでいた当時、こうした洗練されたグルーヴを持つ楽曲が地上波の番組チャートにも顔を出していたことは、リスナーの音楽的な嗜好が確実に広がっていた証だろう。

KLLOやbeabadoobeeといったオルタナティブ/ドリームポップ系のアーティストがランクインしている点も見逃せない。派手さよりも空気感や質感を重視するこうした楽曲が支持を集めていたのは、在宅時間が増えたことで、じっくりと音楽に耳を傾けるリスニング環境が整っていたからかもしれない。KATY PERRYの「Smile」やMAROON 5の「Nobody’s Love」といった、往年のヒットメーカーたちの新曲も並び、ベテランと新世代が同じチャートの中で共存していた様子も興味深い。

改めて振り返ると、この週のTOP10は、コロナ禍という特殊な状況下にあっても、音楽が国境やジャンルを越えて聴かれ続けていたことを物語っている。1位の「感電」を筆頭に、それぞれの楽曲が持つ個性が並び立つこの一週間のチャートは、2020年という時代の空気を静かに、しかし確かに刻んでいたように思える。

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2020年8月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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