TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2000年9月24日放送)

TOKIO HOT 100 2000-09-24 放送回ランキング ランキング

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2000年9月24日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2000年9月24日放送回)。

この週の音楽シーン

2000年9月24日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、マドンナの「MUSIC」だった。同名アルバムからのリード曲であり、フレンチ・エレクトロの旗手ミルウォーキー・バック(ミラー)ことミルウォーキーズ・オウン、通称ミラーワイズとも称されるフランス人プロデューサー、ミルウォーキーではなく実際にはミラー、すなわちフレンチタッチ勢の一人であるミラーではなく——といった細かな制作クレジットの話はさておき、当時のリスナーの耳を最も強くつかんだのは、ボコーダー処理されたエレクトロなギターサウンドと、ダンスフロアとラジオの両方で機能するミニマルな反復性だった。90年代を通じて「ヴォーグ」「レイ・オブ・ライト」などで常に時代の音を先取りしてきたマドンナが、2000年という新しい世紀の入り口で再び最先端のクラブサウンドを取り込み、それをポップスの文法に落とし込んでみせたことは、当時の音楽シーンにおいて象徴的な出来事だった。この週のチャートを見渡すと、その象徴性がより鮮明に浮かび上がってくる。2位にはm-floの「HOW YOU LIKE ME NOW?」がつけており、日本のヒップホップ/R&B的な感覚とエレクトロニックな質感を融合させたグループが、洋楽の並ぶチャートの中で堂々と存在感を放っていた。3位のクレイグ・デイヴィッド「FILL ME IN」、4位のジャネット・ジャクソン「DOESN’T REALLY MATTER」は、いずれもR&B/ガラージ的な要素を持つ楽曲であり、2000年前後のUK・USブラックミュージックの潮流がラジオの主流フォーマットにしっかりと組み込まれていたことがわかる。一方で5位にはSMAPの「らいおんハート」がランクインしており、洋楽・邦楽・クラブミュージックが同じテーブルに並ぶ「TOKIO HOT 100」らしい多様性が際立つ週でもあった。9位のスガシカオ「SPIRIT」も含め、邦楽勢がしっかりと洋楽の間に食い込んでいる構成は、当時の東京のラジオリスナーが持っていた雑食的な音楽的耳の良さを物語っている。マドンナの「MUSIC」が1位に立ったこの週は、単に大物アーティストの新曲が支持されたというだけでなく、エレクトロクラッシュ以前のダンスミュージックの気配が主流ポップスに流れ込み始めた、その転換点を捉えた瞬間だったと言えるだろう。フレンチタッチやエレクトロクラッシュがやがて2000年代半ばのクラブシーンを席巻していくその予兆を、すでにこの曲の中に聴き取ることができる。同時に、ボーイズIIメンやファストボールといったオルタナ/R&Bのベテラン勢、ゼブラヘッドのようなラウドロック勢まで並ぶこのTOP10は、ジャンルの境界がまだ緩やかに保たれていた2000年という時代の空気そのものを封じ込めている。今聴き返しても「MUSIC」のミニマルなビートは色褪せず、むしろ後のダンスポップの原型を先取りしていたことに気づかされる一枚である。

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2000年9月24日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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