TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年5月12日放送)

TOKIO HOT 100 2002-05-12 放送回ランキング ランキング

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2002年5月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年5月12日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年5月12日のTOKIO HOT 100で1位に輝いたのは、シェリル・クロウの「SOAK UP THE SUN」だった。前年発表のアルバム「C’mon C’mon」からのシングルで、軽快なアコースティックギターのリフと、どこまでも開放的なコーラスが印象的な一曲だ。タイトルが示す「太陽を浴びよう」というメッセージそのままに、余計な力を抜いて生きることの心地よさを歌った内容は、9.11以降の不安な空気が世界を覆っていた時期にあって、多くのリスナーの気分をふっと軽くしてくれたのではないだろうか。シェリル・クロウというアーティスト自身が、ロックともカントリーともポップスとも言い切れない、アメリカーナ的な懐の深さを持った表現者であり、この曲はまさにその魅力が凝縮された一曲だったと言える。

このときのTOP10を眺めると、当時のTOKIO HOT 100が持っていた独特の選曲バランスがよく見えてくる。2位にはR&Bシンガー、アシャンティの「FOOLISH」がランクイン。彼女はこの年、マライア・キャリーやジャネット・ジャクソンに続く新世代のR&Bクィーンとして一気に注目を集めており、この曲はまさにそのブレイクを象徴するヒットだった。一方で6位にはノラ・ジョーンズの「DON’T KNOW WHY」。まだ無名に近かった彼女が、ジャズとフォークとポップスの境界を軽やかに越えていくような歌声で聴かせたこの曲は、後にグラミー賞を席巻する大ブレイクの予兆だったと、今振り返れば分かる一曲だ。

邦楽勢も充実していた。BIRDの「散歩しよう」はJ-WAVEのために用意されたバージョンで番組との結びつきを感じさせ、小田和正の「キラキラ」は当時放送されていたドラマ主題歌として広く親しまれた。宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」は、彼女がすでにデビューから数年を経てなお第一線で圧倒的な存在感を保っていたことを示す一曲であり、MONGOL800の「あなたに」は、インディーズシーンから広がっていったバンドブームの熱量をそのまま伝えている。MR.CHILDRENの「蘇生」、ROSSOの「シャロン」も含め、邦楽ロック・ポップスが洋楽と拮抗しながら並んでいたことが、このチャートの面白さだろう。

そして8位に入っているモビーの「WE ARE ALL MADE OF STARS」も忘れがたい。エレクトロニカとロックを融合させた彼のサウンドは、2000年代初頭のクラブミュージックとメインストリームの距離を近づける役割を果たしていた。こうして見渡すと、この週のTOP10は、ロック、R&B、ジャズ、邦楽ポップス、エレクトロニカが違和感なく並ぶ、まさに「TOKIO HOT 100」らしい多様性に満ちたラインナップだったと言える。

シェリル・クロウの「SOAK UP THE SUN」が1位に立ったこの週は、いま思えば2002年という年の空気そのものを映していたのかもしれない。世界情勢の不安の中でも、音楽は明るさや軽さ、そして生きることのシンプルな喜びを手放さなかった。20年以上を経た今、あらためてこの曲を聴き直すと、当時のラジオから流れていた開放感が、そのまま耳に戻ってくるような感覚を覚える。

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2002年5月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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