TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2008年9月7日放送)

TOKIO HOT 100 2008-09-07 放送回ランキング ランキング

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2008年9月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2008年9月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2008年9月7日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、頂点に君臨していたのはCOLDPLAYの「VIVA LA VIDA」だった。この年の6月にリリースされたアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』からのシングルで、ストリングスが鳴り響くドラマティックな構成と、それまでのバンドの内省的な作風から一歩踏み出した開放的なサウンドが世界中で評判を呼んだ楽曲だ。プロデューサーにブライアン・イーノを迎えたことで、UKロックの叙情性とオーケストラルな壮大さが融合し、ライブハウスのバンドという枠を超えてスタジアムクラスの説得力を持つ曲に仕上がっていたことが、多くのリスナーの耳を捉えた理由だろう。この年はCOLDPLAYが名実ともに「世界最大のロックバンド」としての地位を確立した年としても記憶されている。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽と邦楽がほぼ拮抗する構成になっているのが興味深い。2位にはDANIEL POWTERの「NEXT PLANE HOME」がつけており、「BAD DAY」で一世を風靡した彼が再びメロディアスなピアノポップで戻ってきたことが分かる。一方、邦楽勢では3位にサザンオールスターズ「I AM YOUR SINGER」、4位に安室奈美恵「DO ME MORE」がランクインしており、ベテランと当時脂の乗り切っていたトップアーティストがそれぞれの持ち味を発揮していた時期だったことがうかがえる。安室奈美恵はこの前後、ダンサブルかつ洗練されたR&B/ポップサウンドを追求しており、「DO ME MORE」もそうした流れの中の一曲として位置づけられる。

5位のスガシカオ「コノユビトマレ」、7位の木村カエラ「マスタッシュ」といったランクインも、2008年という時代らしい多様性を感じさせる。スガシカオは独特のグルーヴと詩世界で根強い支持を集め続けていたシンガーソングライターであり、木村カエラは音楽番組やCM起用を通じてポップシーンの前線に立っていた存在だ。6位のGIOVANCA「ON MY WAY」、9位のSUPERFLY「HOW DO I SURVIVE?」も含め、この週のチャートは日本のシティポップ/ソウル的な感性を持つアーティストたちが着実に存在感を示していたことを物語っている。SUPERFLYは前年のデビュー以来、ソウルフルな歌声で急速にリスナーを増やしていた時期であり、この曲もその勢いを裏付ける一曲だった。

洋楽勢に目を移すと、8位にNE-YOの「MISS INDEPENDENT」、10位にOASISの「THE SHOCK OF THE LIGHTNING」が並ぶ。NE-YOは2000年代後半のR&B/ポップシーンを牽引したソングライター兼シンガーであり、都会的で洗練されたトラックメイキングが持ち味だった。対してOASISは、この年発表したアルバム『Dig Out Your Soul』を携え、90年代から続くUKロックの伝統を体現するバンドとして依然として存在感を放っていた。ギターロックの骨太さと、当時流行し始めていたエレクトロやR&Bの要素が同じチャートの中で共存していたことは、2008年という年がジャンルの垣根が徐々に溶け始めていた過渡期だったことを象徴しているようにも思える。

こうして振り返ると、この週のTOP10は「VIVA LA VIDA」という一曲の壮大さを頂点に置きながら、邦楽・洋楽、ロック・ポップス・ソウルが緩やかに交差する、2008年後半ならではの豊かなスナップショットだったと言えるだろう。

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2008年9月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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