TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年3月29日放送)

TOKIO HOT 100 2009-03-29 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2009年3月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年3月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年3月29日放送回の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、UTADA名義で活動していた宇多田ヒカルの「COME BACK TO ME」だった。当時の宇多田はすでに日本語詞での国内活動で圧倒的な支持を得ていたが、この時期はふたたびアメリカ市場への挑戦に本腰を入れていた段階で、この曲もそうした流れの中でリリースされたナンバーだ。英語詞で歌われるサウンドは、日本語楽曲で見せていた繊細な言葉選びとはまた違う、グローバルなポップス/R&Bのフォーマットに則ったアプローチになっており、ダンサブルなビートと伸びやかなボーカルの絡み合いが聴きどころだった。国内のリスナーにとっては「宇多田ヒカルがUTADAとしてどこまで世界標準の音楽に踏み込むのか」という興味とともに聴かれた一曲だったといえる。

この週のチャート全体を眺めると、季節感が色濃く出ているのも印象的だ。2位のレミオロメン「SAKURA」、4位のDREAMS COME TRUE「GOOD BYE MY SCHOOL DAYS~ドリ系~」は、いずれも卒業や別れ、新しい始まりを歌うタイプの楽曲で、3月末という放送時期にふさわしいラインナップになっている。「SAKURA」はすでに卒業ソングの定番として広く知られる存在になっていた時期で、こうした国民的な支持を受けた楽曲がヒットチャートの上位に居続けること自体が、当時のJ-POPと季節行事の結びつきの強さを物語っている。3位のコブクロ「虹」も、力強いメッセージ性を持つバラードとして幅広い層に届いていた曲だ。

海外勢にも目を向けると、5位にU2の「GET ON YOUR BOOTS」がランクインしている。これはアルバム「No Line on the Horizon」からのリード曲で、往年のロックバンドが変わらぬ存在感を放っていたことを示す一枚だ。一方8位のFLO RIDA「RIGHT ROUND」は、当時世界中のクラブやラジオを席巻していたエレクトロ/ヒップホップ色の強いダンスチューンで、洋楽ヒットチャートの潮流がクラブミュージック寄りにシフトしていく過渡期の象徴的な楽曲だった。こうした毛色の異なる洋楽が並んで存在していたところに、このチャートの多様性がうかがえる。

国内勢では、9位に吉井和哉の「ONE DAY」がランクイン。THE YELLOW MONKEY解散後、ソロアーティストとして独自の音楽性を追求していた彼の存在感は、ロックファンにとって特別なものだったはずだ。6位のたむらぱん「ちゃりんこ」や7位のRADWIMPS「謎謎」は、当時のインディーズ/バンドシーンの熱量をそのまま伝えるような楽曲で、大型アーティストと並んで支持を集めていたことがわかる。10位のWAGNER LOVE「DOIN’ IT」も含め、国内のR&B/ヒップホップ系の勢力がじわじわと存在感を増していた時期でもあった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、卒業シーズンならではの情緒的な楽曲と、世界を見据えたUTADAの挑戦、そして洋楽の最新トレンドが同居する、当時のJ-WAVEらしい幅広いセレクションだったと言える。宇多田ヒカルというひとりのアーティストが、日本語と英語、国内と海外という二つの軸を行き来しながら活動していたこの時期の空気感を、1位の「COME BACK TO ME」は象徴的に伝えてくれる一曲だった。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2009年3月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

ワイヤレスでも高音質で[PR]

次の週(2009年4月5日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました