TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年11月8日放送)

TOKIO HOT 100 2009-11-08 放送回ランキング ランキング

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2009年11月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年11月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年11月8日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に飛び込んでくるのは1位に輝いた「THIS IS IT」、マイケル・ジャクソンの名前である。この年の6月に彼が急逝したことは世界中に衝撃を与え、音楽業界のみならず社会全体がその存在の大きさを改めて思い知らされた出来事だった。同名タイトルのドキュメンタリー映画「THIS IS IT」がこの秋に公開され、ロンドン公演に向けたリハーサル映像を通して、彼がいかにパフォーマンスに真摯に向き合っていたかが克明に記録されていた。楽曲「THIS IS IT」自体は、映画公開に合わせて世に送り出された一曲であり、聴く者にとってはある種の“遺言”のようにも響いたはずだ。ラジオから流れるこの曲を耳にした当時のリスナーは、単なる新曲としてではなく、時代の証人として音楽と向き合っていたのではないだろうか。

この週のチャート全体を眺めると、洋楽・邦楽が入り混じる多様な顔ぶれが印象的だ。2位にはJAY’EDの「EVERYBODY」、3位には平井堅の「僕は君に恋をする」がランクインしており、日本のR&B・ポップスシーンが着実に存在感を示していた時期であることがわかる。平井堅は当時すでにベテランの域に差し掛かりながらも、繊細な楽曲づくりで幅広い層に支持されていたアーティストであり、このタイトルもまた彼らしい情感豊かな一曲として記憶している人も多いだろう。

洋楽勢も豪華だ。4位にはノラ・ジョーンズの「CHASING PIRATES」、6位にはマドンナの「CELEBRATION」、9位にはマイケル・ブーブレの「HAVEN’T MET YOU YET」と、ジャンルもキャリアの長さも異なるアーティストたちが並んでいる。マドンナは当時すでにポップスの女王として不動の地位を築いていたが、「CELEBRATION」はベスト盤リリースに合わせた新曲であり、彼女の長いキャリアを祝福するような明るいダンスナンバーだった。マイケル・ブーブレのジャジーで温かみのある歌声もまた、この時期のラジオシーンに独特の彩りを添えていたはずだ。

邦楽側では、5位にJASMINE、7位にEMI MARIA、8位にSUPERFLY、10位にYUKIといった顔ぶれが並ぶ。SUPERFLYの「DANCING ON THE FIRE」は、彼女のロックンロール的な躍動感がストレートに伝わる楽曲であり、当時のライブシーンでも人気の高かった一曲だ。YUKIの「COSMIC BOX」は、元JUDY AND MARYのボーカリストとしてソロ活動を続けていた彼女らしい、ポップでありながらどこか浮遊感のある世界観が魅力だった。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、マイケル・ジャクソンという巨星の喪失と再評価の機運、そして国内外のさまざまなアーティストが並走する多様性の両方を映し出している。ラジオというメディアが、一つのチャートの中に時代の空気と個々のアーティストの個性を同時に閉じ込めていたことを、あらためて感じさせてくれる一週間だったのではないだろうか。

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2009年11月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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