TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年1月30日放送)

TOKIO HOT 100 2011-01-30 放送回ランキング ランキング

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2011年1月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年1月30日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年1月30日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、リアーナの「ONLY GIRL (IN THE WORLD)」だった。前年に発表されたアルバム『Loud』からのシングルで、四つ打ちのビートに乗せて突き抜けるような多幸感を放つこの曲は、当時のポップ・シーンを象徴する一曲だったと言える。2010年前後は、クラブ・カルチャーとメインストリームのポップスが急速に接近していった時期で、ヨーロッパ発のダンス・プロデューサーたちの手腕がチャートの主流に躍り出た時代だった。リアーナ自身、キャリアを通じてR&Bのしなやかさとダンスフロアのエネルギーを行き来してきたアーティストだが、この曲ではその振れ幅がひとつの完成形として提示されている印象を受ける。
TOP10全体を眺めると、当時のラジオ・チャートらしい振れ幅の広さが見えてくる。2位のGRAPEVINEはバンドサウンドの成熟を感じさせる存在感で、日本のロック・シーンの底堅さを象徴していた。3位のアヴリル・ラヴィーンの「WHAT THE HELL」は、パンク由来のエネルギーとポップな作りを両立させる彼女らしい一曲で、4位のブルーノ・マーズ「MARRY YOU」は、後にウェディングソングの定番として長く愛されることになる楽曲だ。この時期のブルーノ・マーズは『Doo-Wops & Hooligans』で本格的にソロ・アーティストとしての地位を固めつつある段階で、ポップスの中にレトロなソウルやドゥーワップの質感を持ち込む個性が徐々に浸透していった。
邦楽勢では、土岐麻子の「GIFT~あなたはマドンナ~」が5位にランクイン。都会的でジャジーな感覚を持つ彼女の音楽性は、この時代のシティポップ的な感性の再評価にもつながっていく流れの一端を担っていたように思える。8位にはレミオロメンの「YOUR SONG」、9位には毛皮のマリーズの「愛のテーマ」がランクインし、邦楽ロック・ポップスの多様性がしっかりとチャートに反映されているのも興味深い。10位のマイア・ヒラサワは、スウェーデン出身でありながら日本語詞にも取り組む独特のポジションを持つアーティストで、洋楽・邦楽という区分自体を軽やかに越境していく存在感があった。
こうして並べてみると、この週のTOP10は、洋楽のダンスポップの最前線と、邦楽のバンド・シンガーソングライターの成熟が同じ土俵で鳴っていたことが分かる。ラジオのチャート番組ならではの、ジャンルを横断した選曲の妙が際立つ回だったのではないだろうか。リアーナの「ONLY GIRL (IN THE WORLD)」が放つダンスフロアの高揚感は、当時のクラブ・ミュージックとポップスの蜜月を体現するものであり、それが1位という形で示されていたことは、2011年という年がポップ・ミュージックにとってどんな転換点だったかを考える上でも象徴的だ。この後、EDMという言葉がより一般化し、ダンスミュージックとポップスの融合はさらに加速していくことになる。その入り口に立っていたのが、まさにこの週だったのかもしれない。

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2011年1月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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