TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年9月11日放送)

TOKIO HOT 100 2011-09-11 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2011年9月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年9月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年9月11日、この日はアメリカ同時多発テロから10年という節目でもあった。夏の終わりの空気とともに、J-WAVE「TOKIO HOT 100」のこの週のTOP10を眺めると、ロックの系譜とダンスミュージックの台頭、そして震災後の日本の空気が入り混じった、実に多層的な一枚のスナップショットが浮かび上がってくる。

首位に立ったのはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「LOOK AROUND」。この年リリースされたアルバム『アイム・ウィズ・ユー』は、長年バンドを支えたジョン・フルシアンテが去り、新たにジョシュ・クリングホッファーを迎えて制作された作品として大きな注目を集めた。ファンクとロックを往復する独特のグルーヴは健在で、メンバーチェンジという不安要素を抱えながらも自分たちの音楽性を貫く姿勢が、リスナーの信頼を再確認させた一曲だったと言える。ベテランバンドが世代交代を経てなお第一線に立ち続けることの説得力を示した1位だった。

2位のデヴィッド・ゲッタ feat.アッシャー「WITHOUT YOU」は、当時世界的に加速していたEDMブームを象徴する存在だ。フレンチ・ハウスの名手ゲッタがR&Bシンガーのアッシャーを迎え、クラブフロアだけでなくラジオのメインストリームにまでダンスミュージックを押し上げた功績は大きい。4位にはジェイ・Zとカニエ・ウェストが組んだ『ウォッチ・ザ・スローン』からビヨンセを迎えた「LIFT OFF」がランクイン。ヒップホップの豪奢なスケール感が際立つ楽曲で、2011年という年がヒップホップとエレクトロが本格的に共存し始めたタイミングだったことをうかがわせる。

一方でロック畑からは、7位にレニー・クラヴィッツの「STAND」がランクイン。デビューから20年以上を経てなお現役感を失わないベテランの存在感が光る。ニュージーランド出身のアヴァランチ・シティによる「LOVE LOVE LOVE」がランクインしているのも興味深く、映像作品などを通じて静かな熱量で世界に広がっていったインディー・フォークの潮流を感じさせる。

国内勢に目を向けると、YUKIの「揺れるスカート」がポップとロックのバランス感覚を保った独自の存在感で3位に入り、山下達郎の「MY MORNING PRAYER」は職人的なポップスの完成度で安定した支持を得ていたことがわかる。6位の植村花菜「MY FAVORITE SONGS」は、彼女ならではの等身大の歌詞世界を継続する一曲だ。そして9位の桑田佳祐「明日へのマーチ」は、同年3月の東日本大震災を経て、多くのアーティストが復興への思いを音楽に託した時期の代表的な楽曲のひとつであり、この週のチャートにも当時の社会の空気がにじんでいたことを物語っている。

ロックの継承、EDMとヒップホップの台頭、そして震災後の日本社会が求めた音楽の役割――この一週間のTOP10は、単なるヒットチャート以上に、2011年という時代の分岐点を映し出す貴重な記録として今聴き返す価値がある。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2011年9月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

スピーカーで鳴らすなら[PR]

次の週(2011年9月18日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました