TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年3月20日放送)

TOKIO HOT 100 2016-03-20 放送回ランキング ランキング

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2016年3月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年3月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年3月20日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、THE 1975の「THE SOUND」だった。マンチェスター出身の四人組が世界的なブレイクを果たしたのは、まさにこの前後の時期。セカンドアルバムの制作を経て、彼らのサウンドは80年代のニューウェイヴやシンセポップへの憧憬を色濃く滲ませながら、現代的なプロダクションで磨き上げられていた。「THE SOUND」はそのタイトル通り、煌びやかなシンセと軽快なビート、マット・ヒーリーの少し斜に構えたようなボーカルが印象的な一曲で、当時のロックバンド像を更新するような存在感を放っていた。ギターロックが主流だった時代から一歩踏み出し、ダンスミュージックやポップスの語法を大胆に取り込むバンドが台頭してきた、そんな潮流を象徴する1位だったと言える。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽が絶妙なバランスで並んでいるのが興味深い。2位には秦基博の「スミレ」がランクイン。丁寧な歌声とメロディで支持を集める彼らしい仕上がりで、日本語詞の情感が際立つ楽曲だ。4位のaiko「もっと」も、変わらぬ独特の歌詞世界とメロディセンスでファンを惹きつけていた時期の一曲。6位のSHISHAMOによる「みんなのうた」は、当時まだ勢いを増していたガールズバンドの瑞々しさが感じられる存在で、若い世代のリスナーからの支持が伺える。10位の夜の本気ダンスも、バンドサウンドの多様性を物語る一枠だった。

一方で洋楽勢も存在感を示していた。5位のZedd and Aloe Blaccによる「Candyman」は、EDMがポップスの主流に食い込んでいた当時のダンスミュージックシーンを象徴する楽曲。7位にはRihanna feat. Drakeの「Work」がランクイン。この曲は世界的に大ヒットし、R&Bとダンスホールの要素を融合させたサウンドが2016年のポップシーンを牽引していたことを思い出させてくれる。9位のUnderworldは、90年代からエレクトロニックミュージックシーンを支え続けてきたベテランで、その存在は番組の選曲の懐の深さを感じさせる。

そして8位にはPerfumeの「FLASH」。中田ヤスタカによるプロデュースのもと、テクノポップの文脈を独自に更新し続けてきた彼女たちの楽曲は、海外のダンスミュージックとも呼応しながら、日本発のポップスとしての存在感を放っていた。3位のKINGによる「THE GREATEST」も含め、このTOP10は当時のポップミュージークが国境やジャンルを軽やかに越えていたことを物語っている。

THE 1975というバンドが体現していたのは、単なる80年代リバイバルではなく、ノスタルジーとモダンな感覚を同居させる新しいロックのあり方だった。当時のリスナーにとって、彼らのサウンドは懐かしさと新しさが同時に立ち上がる不思議な感覚を伴っていたはずだ。このTOP10全体を振り返ると、ジャンルの垣根が緩やかに溶け始めていた2010年代半ばの空気が、そのまま音として刻まれているように感じられる。

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2016年3月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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