TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年4月17日放送)

TOKIO HOT 100 2022-04-17 放送回ランキング ランキング

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2022年4月17日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年4月17日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年4月17日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのは藤井風の「まつり」だった。この年の藤井風はすでに国内外で存在感を強めていた時期であり、彼の音楽が持つ独特のグルーヴ感と、岡山弁を交えた歌唱のスタイルは、既存の邦楽ポップスの枠を軽々と超えていた印象がある。ソウルやゴスペルを下地にしながらも、どこか土着的で祝祭的な空気をまとった「まつり」というタイトルそのものが、彼の音楽性を象徴していたように思える。ピアノを軸にした演奏力の高さと、耳に残るメロディの親しみやすさが同時に成立しているところが、当時のリスナーに強く支持された理由だろう。

この週のTOP10を眺めると、洋楽勢の強さも印象的だ。2位にはDISCLOSURE & RAYEの「WATERFALL」が入り、UKダンスミュージックの洗練されたグルーヴが存在感を示している。5位のMEGAN THEE STALLIONとDUA LIPAによる「SWEETEST PIE」、6位のCAMILA CABELLOとED SHEERANの「BAM BAM」など、コラボレーション曲が目立つのもこの時期らしい特徴だ。ポップスの世界でジャンルやバックグラウンドの異なるアーティストが手を組み、新しいサウンドを生み出す流れが加速していた時代だったことが、このチャートからも読み取れる。

邦楽勢では、3位にサカナクションの「月の椀」がランクインしている点も見逃せない。彼らならではの緻密なサウンドメイクと、どこか幻想的な世界観が持ち味の楽曲で、日本のオルタナティブロックシーンの成熟を感じさせる存在だ。9位にはあいみょんの「双葉」も入り、シンガーソングライターとしての瑞々しい感性が引き続き評価されていたことが伝わってくる。藤井風、サカナクション、あいみょんという邦楽のラインナップを見るだけでも、この時期の日本のポピュラーミュージークが多様な個性を保ちながら並走していたことがわかる。

また7位のYAFFLE feat. SATICAのような、プロデューサー主導のコラボレーション曲がランクインしているのも興味深い。ボカロシーンやトラックメイカー文化から派生した才能が、より広いポップスの文脈に溶け込んでいく流れが、この頃から徐々に加速していたことを思わせる。8位のREX ORANGE COUNTY feat. TYLER, THE CREATORや4位のBEABADOOBEEといった、UKの新世代インディー・ポップシーンの動きも同時に映し出されており、当時のグローバルな音楽シーンの潮流とTOKIO HOT 100が地続きであったことがよくわかる編成だ。

こうして改めてこの週のTOP10を見渡すと、藤井風の「まつり」が1位に立ったことは、単なる邦楽ヒットという以上の意味を持っていたように思える。国内外のジャンルを軽やかに横断する彼の音楽が、洋楽と邦楽が入り混じるこのチャートの中で自然に頂点に立っていたことこそが、2022年という時代のポップミュージークの在り方を象徴していたのではないだろうか。

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2022年4月17日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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