TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年4月9日放送)

TOKIO HOT 100 2023-04-09 放送回ランキング ランキング

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2023年4月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年4月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年4月9日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、PNAUとKHALIDによる「THE HARD WAY」だった。PNAUはオーストラリア出身のニック・リトルモアとピーター・メイズによるエレクトロニック・デュオで、これまでエルトン・ジョンの楽曲を大胆に再構築したリミックス・ワークや、彼自身とのコラボレーションで世界的な知名度を築いてきた存在だ。ダンスミュージックの高揚感とポップスの親しみやすさを両立させる作風は、彼らのキャリアを通じて一貫している。一方のKHALIDは、2010年代後半からR&B/ポップのフィールドで存在感を放ってきたシンガーで、その甘く伸びやかな声質は多くのリスナーに愛されてきた。この二組が手を組んだ「THE HARD WAY」は、PNAUらしいシンセの高揚感とKHALIDのメロウなボーカルが融合し、ダンスフロアにも深夜のドライブにも寄り添うような懐の深いトラックに仕上がっている。ジャンルの垣根を越えたコラボレーションが自然な形で機能する曲であり、2020年代のポップシーンにおけるエレクトロニックとR&Bの距離の近さを象徴する一曲だったと言えるだろう。 この週のTOP10を眺めると、国内外のアーティストが入り混じる構成が印象的だ。2位のHANA HOPEは日本発の新世代アクトとして独自の存在感を放ち、3位のBENNY SINGS feat. REMI WOLFは、レトロなソウルフィーリングと現代的なベッドルームポップの感性を掛け合わせたサウンドで、当時じわじわと支持を広げていたクロスオーバーの流れを体現していた。4位にはRINA SAWAYAMAがランクインしており、日本にルーツを持ちながら英国を拠点に活動する彼女の存在は、国境を越えたアイデンティティを歌う表現として多くの共感を集めていた時期でもある。 国内勢では6位に米津玄師「LADY」、7位にVAUNDY「そんなBITTERな話」が並ぶ。この二組は当時のJ-POPシーンにおいて、既存の枠組みにとらわれない音楽性で若いリスナーの支持を集めていた代表格であり、海外ポップスと並んで自然にランクインすること自体が、当時のリスナーの聴取感覚のボーダーレスさを物語っている。8位にはED SHEERANの「EYES CLOSED」が入り、彼が長年培ってきたシンガーソングライターとしての普遍的な訴求力が健在であったことも窺える。9位のFLO feat. MISSY ELLIOTTは、英国発のガールグループとヒップホップ/R&Bのレジェンドの共演という点で、世代を超えたクロスオーバーの面白さを提示していた。 こうして振り返ると、2023年春という時期は、エレクトロニック、R&B、ポップス、そして日本の個性的なシンガーソングライターたちが同じ土俵で肩を並べる、非常に風通しの良いタイミングだったことがわかる。「THE HARD WAY」が1位を飾ったこの週は、ダンスミュージックが持つ本来の高揚感と、KHALIDのようなヴォーカリストがもたらす親密さが、都市の夜に流れるラジオの空気に自然に溶け込んでいたことを思い出させてくれる。ジャンルレスな感性でチャートを聴く楽しさを、あらためて教えてくれる一週間だった。

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2023年4月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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