TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2025年11月9日放送)

TOKIO HOT 100 2025-11-09 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2025年11月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2025年11月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2025年11月9日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、HANAの「MY BODY」だった。国内外のポップスがフラットに並ぶこの番組のチャートらしく、今回もJ-POP、K-POP、洋楽の境界が溶け合うようなラインナップとなったが、その頂点に置かれたのが、まだ日本のマスマーケットでは新しい名前とも言えるHANAだったことは象徴的だ。ストリーミングとショート動画がリスナーの発見体験を主導するようになって久しい今、国籍やデビュー経緯にとらわれず「曲そのもの」が支持を集める流れが、このチャートにもはっきりと表れている。

「MY BODY」というタイトルからも想像できるように、自身の身体性や存在そのものを肯定していくような、芯の通ったムードを感じさせる楽曲だ。R&Bやダンスミュージックの語法を取り込みながら、余白を活かしたビートで聴かせるスタイルは、2020年代後半のポップスに共通する「ミニマルだけれど踊れる」感触に通じている。過剰な情報量で押し切るのではなく、グルーヴと声の質感で聴かせる作りは、まさに今のグローバルなポップシーンの気分そのものだ。

2位にはチャーリー・プースの「CHANGES」がつけ、耳馴染みの良いメロディメイカーとしての本領を発揮。3位のBE:FIRSTは「I WANT YOU BACK」で、日本発のボーイズグループが世界基準のサウンドプロダクションで勝負する時代の象徴だ。4位と8位には米津玄師の名前が並ぶ。ソロ曲「1991」に加え、宇多田ヒカルとの共作「JANE DOE」が同時にランクインしているのは興味深い。平成と令和、それぞれの時代でポップスの言語を更新してきた二人が並走する構図は、単なる話題性を超えて、日本語ポップスの地続きの歴史を感じさせる。

5位のMrs. Green Appleの「GOOD DAY」、6位のあいみょん「ビーナスベルト」は、バンドサウンドとシンガーソングライター文化の底堅さを示す一方、7位のアンバー・マーク、9位のテイラー・スウィフトはそれぞれUSのR&Bとポップスの最前線を代表する存在として存在感を放つ。特にテイラー・スウィフトの「THE FATE OF OPHELIA」は、新作アルバムを携えた彼女がいかに世界のリスナーの耳を掴み続けているかを物語る一曲だ。そして10位には、韓国のBALMING TIGERとアメリカ拠点のプロデューサー/シンガーYAEJIによる「WO AI NI」。実験精神とポップの快楽性を両立させるこの共演は、アジア発のオルタナティブなポップカルチャーが確実に国際的なリスナー層を獲得していることを示している。

この週のTOP10を通して見えてくるのは、もはや「洋楽」「邦楽」という区分そのものが薄れつつある聴取風景だ。HANAの「MY BODY」が首位を飾ったことは、そうした時代の空気を凝縮した出来事として記憶されるだろう。ジャンルや出自ではなく、楽曲そのものの強度で選ばれる――そんなシンプルな価値基準が、2025年秋のポップシーンをかたちづくっている。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2025年11月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2025年11月16日) »

いい音で聴くなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました