TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年12月29日放送)

TOKIO HOT 100 2019-12-29 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2019年12月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年12月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年も残り数日というタイミングで迎えたこの週、TOKIO HOT 100の頂点に立ったのはザ・ウィークエンドの「BLINDING LIGHTS」だった。この曲がのちに世界中のチャートを席巻し、2020年代を代表するヒット曲として長く語られることになるのを知っている今の耳で振り返ると、この12月末の週がその助走の始まりだったのだと感じさせられる。ダークで退廃的な作風で知られてきたザ・ウィークエンドが、ここでは80年代のシンセポップやニュー・ウェイヴを思わせるきらびやかなサウンドに接近し、ノスタルジックでありながら未来的な質感を両立させていたことが、当時の耳にも新鮮に響いていたはずだ。年の瀬という季節感も相まって、ネオンサインの光を思わせるあの音像は、都会の夜を象徴する一曲としてラジオの電波によく馴染んでいた。

2位にはキング・ヌーの「TEENAGER FOREVER」がランクインしている。前年から続くバンドブームの中心にいた彼らは、ロック・R&B・ジャズなど様々な語法を自在に往来するスタイルで、邦楽シーンの新しい基準を作っていた時期であり、この曲もそうした実験性とポップさの均衡が光る一曲だ。7位のOfficial髭男dismの「Pretender」も見逃せない。この年を象徴するヒット曲のひとつであり、邦ロック・邦ポップスが幅広いリスナー層に浸透していく流れを体現していた。6位の小袋成彬、9位のNulbarichといった名前が並ぶのも、当時のシティポップ/ブラックミュージック的な感性を持つ国内アーティストたちが、洋楽と地続きの文脈で評価されていたことを物語っている。

洋楽勢に目を向けると、8位にはディズニー映画『アナと雪の女王2』からイディナ・メンゼルとオーロラによる「Into the Unknown」が入っており、年末の家族向けエンタメの盛り上がりがチャートにも反映されていたことがわかる。5位のコールドプレイ「Orphans」は、社会的なテーマを内包しながらも開放的でアンセミックなロックンロールを鳴らし、バンドとしての成熟をうかがわせる存在感を放っていた。そして10位に食い込んだデュア・リパの「Future Nostalgia」は、この時点ではまだ次作の予告的な一曲に過ぎなかったが、のちにディスコ・リバイバルを牽引する2020年の重要作へと発展していくことを思えば、この週のチャートにはすでに「次の時代の気配」がいくつも同時に混ざり込んでいたと言える。

2019年の終わりという節目に、ダークで内省的な色を残しつつも新しいポップスの光を予感させる「Blinding Lights」が1位に輝いたことは、象徴的な出来事だったように思う。年末特有の高揚感の中で、国内バンドシーンの充実、ディズニー音楽の存在感、そして来たる2020年代を先取りするような洋楽ポップスが同じチャートの中で共存していたこの週は、まさに時代の転換点をコンパクトに映し出したTOP10だったのではないだろうか。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2019年12月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2020年1月5日) »

いい音で聴くなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました