TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年9月8日放送)

TOKIO HOT 100 2019-09-08 放送回ランキング ランキング

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2019年9月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年9月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年9月8日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、TAYLOR SWIFTの「YOU NEED TO CALM DOWN」だった。この曲は同年8月にリリースされたアルバム『Lover』からのシングルで、カラフルでポップな音像と、LGBTQ+コミュニティへの連帯や、SNS上での誹謗中傷への異議を明快に表明したメッセージ性が同時に注目を集めた作品だ。テイラー・スウィフトはこの時期、それまでのカントリー出自のシンガーソングライターというイメージから、よりオープンでカラフルなポップアイコンへと自身のパブリックイメージを更新しようとしていた時期であり、この曲はそのステートメント的な一曲として機能していた。ミュージックビデオには多数のポップカルチャーの有名人やクィアカルチャーの象徴的存在が出演し、話題性という点でも2019年の夏を代表する一曲だったと言える。 このTOP10を眺めると、2019年秋口の洋楽シーンの多様さがよくわかる。2位にはHAIMの「SUMMER GIRL」、4位にはKATY PERRYの「SMALL TALK」がランクインしており、いずれも女性アーティストによるポップ・ロック/ポップスの佳作として夏の終わりの空気感を纏っていた。8位のCHANCE THE RAPPERとJOHN LEGENDによる「ALL DAY LONG」、10位のPOST MALONEの「CIRCLES」は、当時のヒップホップ/R&B的な感性がポップチャートに強く浸透していたことを示している。特に「CIRCLES」はこの後長期にわたって支持され続ける楽曲となっていく。 邦楽勢も存在感を放っている。3位には山本彩がLUCKY TAPESのKAI TAKAHASHIをフィーチャーした「FEEL THE NIGHT」がランクイン。AKB48グループ出身としてのキャリアからソロアーティストへ、さらに洗練されたシティポップ/ダンスミュージック的な質感への接近を感じさせる楽曲で、この時期の彼女の音楽的探求がよく表れている。6位のヨルシカ「ノーチラス」、7位のサカナクション「モス」は、いずれも文学的・映像的な世界観を持つ日本のオルタナティブ・ポップの潮流を象徴する存在で、2019年という年がボーカロイド文化や物語性のある音楽表現とバンドサウンドが自然に融合していく時代だったことを思わせる。9位のOfficial髭男dismの「宿命」は、まさにこの年からブレイクを果たしていくバンドの勢いを裏付ける一曲であり、5位のmiletの「US」もあわせて、日本のポップスシーンに新しい歌声と表現が次々と登場していた時期であったことが伝わってくる。 こうして振り返ると、2019年9月上旬のこの週のチャートは、洋楽ポップのメッセージ性、ヒップホップの浸透、そして邦楽の新世代アーティストたちの躍動が同時に映し出された、非常に豊かな一週間だったといえるだろう。

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2019年9月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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