TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年9月15日放送)

TOKIO HOT 100 2019-09-15 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2019年9月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年9月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年9月15日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週のTOP10は洋楽と邦楽がほぼ拮抗する形で並び、当時のJ-WAVEらしい越境的なチャートの空気をよく伝えている。頂点に立ったのはポスト・マローンの「CIRCLES」。ヒップホップ出身でありながらギターの弾き語り的な質感を残し、ロックともポップスともつかない曖昧な手触りを持つこの曲は、2019年という年を象徴する一曲だったと言っていい。ラップという型に収まらず、メロディと浮遊感のあるコード進行で聴かせる作りは、ジャンルの境界線がますます溶けていった当時のポピュラー音楽の潮流を体現していた。過剰な装飾を削ぎ落としたサウンドプロダクションも、当時のポップ・ミュージック全体に広がっていた「引き算の美学」と呼応するものだったと思う。 2位には米津玄師「馬と鹿」がランクイン。ドラマ主題歌としても大きな話題を集めていた時期で、壮大なストリングスと歌詞の情感が結びついた楽曲は、Jポップのシーンにおける米津玄師の存在感の大きさを改めて示していた。5位のサカナクション「モス」、7位のカネコアヤノ「ぼくら花束みたいに寄り添って」、10位のLUCKY KILIMANJARO「初恋」といった顔ぶれからも、バンドサウンドからシンガーソングライター的な作品まで、この時期の邦楽シーンの多様さがうかがえる。特にカネコアヤノは弾き語りの延長線上にあるような素朴な歌が広く支持を集め始めていた時期で、こうした等身大の音楽性がチャートの上位に食い込んでくること自体が、2019年という時代の聴取感覚を表していたのではないだろうか。 一方の洋楽勢では、4位にテイラー・スウィフトの「YOU NEED TO CALM DOWN」、6位にケイティ・ペリーの「SMALL TALK」がランクイン。ともに強いメッセージ性とポップネスを両立させる作風で知られる二人が並んでいるのも興味深い。3位のタッシュ・サルタナ「FREE MIND」は、ギター一本から広がるループサウンドと伸びやかな歌声で独自の存在感を放っていたアーティストで、当時勢いを増していたインディー / オルタナティブ系のシンガーソングライターの代表格だった。8位のチャンス・ザ・ラッパー feat. ジョン・レジェンドによる「ALL DAY LONG」、9位のHAIM「SUMMER GIRL」も含め、ヒップホップからインディーポップまで幅広いジャンルが同居している点は、当時のアメリカン・ポップスの層の厚さを物語っている。 こうして眺めてみると、この週のTOP10は「越境性」という言葉がふさわしい並びだったように思う。ジャンルの垣根を超えたポスト・マローンが頂点に立ち、その周囲を国内外のシンガーソングライターやバンド、ポップスターたちが取り囲む。邦楽と洋楽が同じ土俵で鳴っているという「TOKIO HOT 100」ならではの構成は、リスナーにとって新しい音楽との出会いの入り口でもあった。2019年秋という季節の変わり目に、こうした多彩な楽曲が並んでいたことを思い返すと、当時のポピュラー音楽が持っていた自由さと豊かさが改めて浮かび上がってくる。ワールドワイドヒットと国内の話題作が違和感なく共存していたこの週のチャートは、時代の空気そのものを切り取った貴重な記録だったと言えるだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2019年9月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2019年9月22日) »

ワイヤレスでも高音質で[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました