TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年4月14日放送)

TOKIO HOT 100 2019-04-14 放送回ランキング ランキング

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2019年4月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年4月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年4月14日のTOKIO HOT 100で1位を飾ったのは、あいみょんの「ハルノヒ」だった。この時期、あいみょんはすでにシーンの中心にいる存在で、飾らない言葉選びと生活実感に根差したメロディで幅広い層の支持を集めていた。「ハルノヒ」はタイトルの通り春という季節を背景に置いた楽曲で、卒業や入学、新生活の始まりといった節目の空気とともに聴かれた一曲だったのではないか。J-POPのシーンにおいて、シンガーソングライターが自らの言葉で日常や別れ、再会を描く流れが強まっていた時代であり、あいみょんはその代表的な存在として、ラジオのチャートでも安定した強さを見せていたことがうかがえる。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が混在する構成がTOKIO HOT 100らしさをよく表している。2位にはカーリー・レイ・ジェプセンの「NOW THAT I FOUND YOU」が入り、ポップスの王道を行く伸びやかなメロディが存在感を放つ。3位のリゾ「JUICE」は、当時まさにブレイクの兆しを見せていたアーティストで、自己肯定感を高らかに歌うスタイルが新しい時代のポップミュージックの空気を体現していた。4位のアンダーソン・パークはR&B・ソウルの文脈で高く評価されるアーティストであり、こうした人選にはTOKIO HOT 100が持つ音楽的な目線の広さが感じられる。

邦楽勢に目を向けると、6位にBUMP OF CHICKENの「aurora」、7位にSuchmosの「WATER」、8位にMrs. GREEN APPLEの「ロマンチシズム」がランクインしている。BUMP OF CHICKENは長くバンドシーンを牽引してきた存在として安定した支持を保ち、Suchmosは都会的でグルーヴ感のあるサウンドで独自の地位を築いていた時期だった。Mrs. GREEN APPLEもまた、ポップでキャッチーな旋律とドラマティックな展開を持つ楽曲で幅広いリスナーを取り込んでいたバンドで、この年代の邦楽ロック・ポップスシーンの多様性をよく表す並びとなっている。

9位のFAITHや10位のサム・ヘンショウのように、国内外を問わず新しい才能が同じチャートの中に混在している点も、この番組らしい特徴だ。ヒップホップやR&B、エレクトロニックといった要素を持つ楽曲が並ぶ一方で、あいみょんのような弾き語り的な出自を持つアーティストが1位に立つという構図は、2019年前後の日本の音楽シーンが持っていた振れ幅の大きさを象徴しているように思える。ストリーミングの浸透によって、リスナーが国境やジャンルを越えて音楽を選ぶことが当たり前になりつつあった時期でもあり、このTOP10はまさにそうした聴取環境の変化を反映した一枚のスナップショットと言えるだろう。

あらためて「ハルノヒ」が1位に立っていたこの週を振り返ると、季節の変わり目に寄り添う一曲が多様な音楽の中心に据えられていたことに、当時のリスナーの気分が透けて見える。新しい始まりを迎える春に、静かで確かな言葉を届ける歌が求められていたという事実は、時代を超えて多くの人の記憶に残るランキングとして、今もなお振り返る価値のあるものだと思う。

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2019年4月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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