TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年3月11日放送)

TOKIO HOT 100 2018-03-11 放送回ランキング ランキング

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2018年3月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年3月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年3月11日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、KEALA SETTLE AND THE GREATEST SHOWMAN ENSEMBLEによる「THIS IS ME」だった。この曲は映画『グレイテスト・ショーマン』の挿入歌で、同作は2017年末から日本でも公開され、口コミとリピーター人気によって異例のロングランを記録した作品。サーカス団を率いる興行師の生涯を軸に、ありのままの自分を肯定するメッセージを歌い上げるこの一曲は、映画の中でも特に感情の高まる場面で流れ、観客の涙腺を刺激した名場面のひとつとして語り継がれている。放送のあった週は、第90回アカデミー賞授賞式が現地で行われた直後というタイミングでもあり、歌曲賞にノミネートされたこの曲のパフォーマンスが世界的に話題を集めていた時期と重なる。映画音楽が単なるサントラの枠を超えて、ラジオのヒットチャートの中心に食い込んでくるという現象は、当時のポップシーンの空気をよく表している。 2位には、SUCHMOSの「808」がランクイン。ヨナ抜きにも聴こえるようなブラックミュージック直系のグルーヴを日本語詞に落とし込むスタイルは、当時「シティポップ・リバイバル」とも呼ばれた潮流の象徴的存在で、続く3位のNulbarich「AIN’T ON THE MAP YET」も同じ空気を共有するアクトとして並んでいた。ボーカリストの正体を明かさない活動スタイルも含め、ジャンルよりもグルーヴそのものを楽しむ聴取態度が広がっていた時期だったといえる。 4位のKENDRICK LAMAR AND SZA「ALL THE STARS」は、同年2月に世界公開されたマーベル映画『ブラックパンサー』のために制作された楽曲。ケンドリック・ラマーが監修を務めたサウンドトラック全体が、単なる映画音楽を超えてヒップホップシーンそのものの現在地を示す作品として評価され、この曲もその中核を担っていた。5位の星野源「ドラえもん」は、映画『ドラえもん のび太の宝島』の主題歌として制作されたもので、国民的アニメの新作に、当時最も旬な音楽家のひとりが楽曲を提供するという座組み自体が、邦楽ポップスの層の厚さを物語っていた。 6位の三浦大知「DIVE!」、7位のJUJU WITH HITSUJI「かわいそうだよね」、10位のJANELLE MONAE「MAKE ME FEEL」は、いずれもダンスミュージックやソウルのエッセンスを大胆に取り入れた楽曲群で、洋楽・邦楽の垣根なく踊れるサウンドが並んでいたのもこの週の特徴だ。8位のCHVRCHES「GET OUT」は、シンセポップの旗手として知られるスコットランド出身バンドの楽曲で、エレクトロニックな質感を保ちながらポップスとしての強度を高めていた時期の一曲である。 そして9位に位置していたのが、米津玄師「LEMON」。ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として発表されたこの曲は、後に日本の音楽シーンを代表するモンスターヒットへと育っていくことになるが、この週の時点ではまだTOP10の下位に控えている段階だった。映画やドラマとタイアップした楽曲が上位を占める中、洋楽と邦楽、メジャーとインディー的感性が同じテーブルに並ぶこの週のTOP10は、2018年という年の音楽シーンの多様さと、ジャンルを越境して聴かれていた当時のリスナーの耳の柔軟さを、いま振り返っても鮮やかに映し出している。

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2018年3月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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