TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年2月26日放送)

TOKIO HOT 100 2017-02-26 放送回ランキング ランキング

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2017年2月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年2月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年2月26日のTOKIO HOT 100で1位に輝いたのは、SUCHMOSの「A.G.I.T.」だった。横浜出身の6人組が鳴らす、ソウルやファンクを下敷きにした脱力感のあるグルーヴは、前年の「STAY TUNE」で一気に注目を集めた流れの延長線上にある。ヨンス独特の英語混じりのフロウ、タイトに絡み合うバンドサウンドは、当時「シティポップ・リバイバル」という言葉とともに語られ始めていた空気を象徴する一曲だったと言える。全国ネットのラジオチャートの頂点にこうした国産バンドが立つこと自体が、洋楽と邦楽の垣根を軽やかに越えていく2017年前後のリスナー感覚をよく表していた。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽ヒットと邦楽の個性派が拮抗するバランスの良さが目を引く。2位のブルーノ・マーズ「24K Magic」は、80年代ファンクやニュージャックスウィングを大胆に引用しながら世界中のクラブとラジオを制圧した一曲で、SUCHMOSが体現するグルーヴ回帰の空気とも呼応していた。3位には映画『ラ・ラ・ランド』のキャストによる「Another Day of Sun」がランクイン。ミュージカル映画がこれほど音楽チャートに食い込むのは近年珍しく、当時のアカデミー賞シーズンの盛り上がりがラジオの現場にも波及していたことがうかがえる。

4位のスキマスイッチ「奏(かなで)RE:PRODUCED BY スキマスイッチ」は、国民的バラードとして長く愛されてきた楽曲を自らの手でアップデートした一曲。オリジナルを知るリスナーにとっては懐かしさと新鮮さが同居する聴きどころだったはずだ。6位の大橋トリオ「THE DAY WILL COME AGAIN」も含め、日本のシンガーソングライター勢が丁寧なメロディで存在感を示していたのがこの週の特徴でもある。

一方で7位のケイティ・ペリー「Chained to the Rhythm」は、スキップ・マーリーを迎えたレゲエ・フレイバーのトラックに社会的なメッセージを忍ばせた作品として話題になった曲。ポップスターが政治的・社会的な視点を歌に込める動きが目立ち始めていた時期の空気を伝えている。8位のPerfumeによる「TOKYO GIRL」は、テクノポップの枠を保ちながらも都市的で開放的なムードを纏った楽曲で、当時の東京発カルチャーの発信力を象徴していた。

9位の水曜日のカンパネラ「一休さん」は、日本の昔話や偉人をモチーフにした独自の世界観と、コムアイの飄々としたボーカルが際立つ一曲。邦楽の中でも異彩を放つユニットが着実に支持を広げていた様子が見て取れる。10位のジョゼ・ジェイムズ「Live Your Fantasy」は、ジャズを出自としながらソウルやエレクトロニックの要素を取り込むアーティストで、ジャンルを横断する音楽性がラジオのプレイリストに自然に馴染んでいたことを示している。

こうして並べてみると、この週のTOP10は国内外・ジャンルを問わず「グルーヴ」と「メッセージ性」というふたつのキーワードで緩やかにつながっていたようにも見える。その頂点にSUCHMOSという若いバンドが立っていたことは、都市的な感性を持つ新世代の音楽が、洋楽の巨星たちと並んで支持されていた当時のリスナーの耳の確かさを物語っている。

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2017年2月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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