TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年9月18日放送)

TOKIO HOT 100 2016-09-18 放送回ランキング ランキング

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2016年9月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年9月18日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年9月18日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはRADWIMPSの「前前前世」だった。この年の夏、新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』が公開され、社会現象と呼べるほどの大ヒットを記録していたことは、当時を知る誰もが覚えているだろう。野田洋次郎が手掛けたこの主題歌は、映画のスピード感ある物語展開と分かちがたく結びつき、劇場で耳にした人々がそのままCDショップやストリーミングサービスへと向かう、という現象を生んだ楽曲だった。バンドサウンドとしての疾走感、そしてサビに向かって畳み掛けるようなメロディの構築は、ロックバンドとして活動を続けてきたRADWIMPSの蓄積があったからこそ生まれたものだと言える。映像作品とポピュラーミュージックが融合し、一つの文化的うねりを作り出した好例として、この曲は後々まで語られることになった。

この週のTOP10を眺めると、邦楽と洋楽が入り混じる構成になっており、当時のラジオチャートらしい多様性が感じられる。2位にはクリープハイプの「5%」、4位には椎名林檎の「ジユーダム」がランクインしており、日本語詞のポップミュージックが持つ言葉の強度と、洋楽勢のグルーヴ感が並存していた時代だったことがうかがえる。椎名林檎は当時、ソロとしても東京事変としても独自の音楽性を追求し続けており、「ジユーダム」もその実験精神が反映された一曲だったと記憶されている。

洋楽勢に目を向けると、THE CHAINSMOKERSやDJ SNAKEといったEDM・ダンスミュージック系のアーティストがランクインしている点も、この時期の世界的なトレンドを反映している。EDMブームが成熟期に入り、フィーチャリングボーカルを迎えたコラボレーション曲がヒットチャートの常連になっていた時代だった。HALSEYやJUSTIN BIEBERといった名前が並ぶことからも、ポップスとダンスミュージックの境界がますます曖昧になっていった時期であることが感じられる。また、SIA feat. KENDRICK LAMARの「THE GREATEST」は、ポップスとヒップホップの融合という文脈でも興味深い一曲であり、当時のクロスオーバー感覚を象徴していた。

ジャズの世界からはNORAH JONESの「CARRY ON」、ROBERT GLASPER EXPERIMENTの「DAY TO DAY」がランクインしており、J-WAVEらしい音楽的な幅の広さも見て取れる。ジャズとポップスの垣根を越えた楽曲がヒットチャートに自然と並ぶことは、都市型ラジオ局のプレイリストならではの特色だったと言えるだろう。

そして9位にはSPITZの「醒めない」がランクイン。90年代から日本のロックシーンを支えてきたバンドが、この時期も新しい楽曲で存在感を示していたことは、世代を超えたリスナー層の厚さを物語っている。こうして振り返ると、この週のチャートは『君の名は。』ブームという特異な文化的熱狂を軸に、国内外の多様な音楽性が交差する瞬間を切り取ったものだったと言えるのではないだろうか。

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2016年9月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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