TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年2月7日放送)

TOKIO HOT 100 2016-02-07 放送回ランキング ランキング

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2016年2月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年2月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年2月7日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目を引くのは1位に輝いたスガシカオ「真夜中の虹」だ。90年代後半からファンク的なグルーヴと私小説的な歌詞世界で独自のポジションを築いてきたスガシカオは、この時期も大人のリスナーから根強い支持を集めていたシンガーソングライターである。派手なフックで押し切るタイプではなく、じっくりと聴き手の心に染み込んでいくような楽曲づくりが持ち味で、「真夜中の虹」というタイトルからも想像できるように、夜のしっとりとした空気感と、その中にふと差し込む希望のような光を描く一曲だったと言える。冬の深夜、車のラジオやヘッドホンでこの曲を聴いていたリスナーも多かったのではないだろうか。 この週のチャートで印象的なのは、9位にDAVID BOWIEの「LAZARUS」が入っていたことだ。ボウイは2016年1月10日に世を去っており、この放送はその衝撃がまだ生々しく残っていた時期にあたる。「LAZARUS」は彼の遺作となったアルバム『ブラックスター』からの一曲で、死と再生をテーマにした重厚な作品として世界中で語り継がれることになった。TOKIO HOT 100という同時代性の強いチャートに、この曲が並んでいたという事実そのものが、当時の音楽シーンがどれほど大きな喪失感の中にあったかを物語っている。 一方でチャート全体を眺めると、新しい潮流を感じさせるアーティストの名前も並ぶ。2位のSUCHMOSは横浜出身のバンドで、「STAY TUNE」はブラックミュージックのエッセンスを大胆に取り入れたサウンドが新鮮だった。3位のNAKAMURAEMIは日本語ラップの文脈から独自の存在感を放っていたアーティストで、「YAMABIKO」にもそのスタイルが表れている。4位のMETAFIVEは高橋幸宏や小山田圭吾ら日本の音楽シーンを牽引してきたベテランたちが集ったプロジェクトで、テクノポップの系譜を現代的に更新するようなサウンドが話題を呼んでいた。こうした顔ぶれが同じチャートに共存していたことは、当時のシティポップ再評価やオルタナティブな邦楽の盛り上がりを象徴していたように思う。 洋楽勢では5位にTHE 1975、8位にCHARLIE PUTHの名前がある。THE 1975はイギリスの新世代バンドとして、ジャンルを横断するサウンドで世界的に注目を集めていた時期であり、CHARLIE PUTHは「See You Again」の大ヒットを経て、シンガーとしてのソロキャリアを本格的に歩み始めていた頃だ。若く才能あふれるアーティストたちが次々と台頭してくる様子が、この一週のチャートからも垣間見える。 邦楽に戻れば、6位の大橋トリオ、7位の岡村靖幸といったベテラン勢の存在も見逃せない。どちらも音楽的な作り込みにこだわりを持つアーティストであり、ポップスとしての洗練度の高さでリスナーを惹きつけていた。10位のGLIM SPANKYは骨太なロックンロールサウンドで異彩を放つ若手デュオで、「ワイルド・サイドを行け」というタイトルからもその硬派な音楽性がうかがえる。 こうして見渡すと、この週のTOP10は、ボウイという巨星の喪失を静かに受け止めながらも、邦楽・洋楽を問わず新旧のアーティストが混在し、多様な音楽性が同居していた稀有な一週だったと言えるだろう。スガシカオの「真夜中の虹」が1位に立ったことも、派手さよりも深みを求める空気が当時のリスナーの間にあったことを象徴しているのかもしれない。

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2016年2月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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