TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年1月31日放送)

TOKIO HOT 100 2016-01-31 放送回ランキング ランキング

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2016年1月31日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年1月31日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年1月31日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはスガシカオの「真夜中の虹」だった。デビューから20年近くを経てなお第一線でシングルを出し続け、独特のグルーヴ感とファンクネスを湛えたサウンド、そして生活のディテールを掬い取るような言葉選びで支持を集めてきたシンガーソングライターである。この週のトップに彼の新曲が置かれたことは、J-WAVEのオンエアが世代や流行に左右されない「良い音楽」を軸に選曲していたことをあらためて感じさせる並びだったと言えるだろう。

この週のTOP10を眺めると、当時の音楽シーンの空気が濃く映し出されている。2位にはデビュー間もないSUCHMOSの「STAY TUNE」がランクイン。まだ全国的な知名度を獲得する前夜の彼らのサウンドは、シティポップやヒップホップ、ソウルミュージックの語彙を軽やかに横断するもので、後に大きなブレイクを果たす予兆をすでに感じさせていた。3位のMETAFIVEは、高橋幸宏、小山田圭吾、TOWA TEIといった日本の音楽シーンを長年牽引してきたメンバーが集まったスーパーグループで、「DON’T MOVE」はエレクトロニックミュージックの快楽と実験精神を両立させた一曲。世代を超えたクリエイターたちの本気の遊び心が詰まったトラックだった。

そして忘れてはならないのが5位にランクインしたデヴィッド・ボウイの「LAZARUS」だ。この曲は彼が2016年1月10日に世を去る直前に発表したアルバム『Blackstar』からのシングルであり、まさに自らの死を見つめながら制作されたと語られる作品である。放送当時、世界中の音楽ファンがこの偉大なアーティストの喪失を受け止めきれずにいた時期であり、チャートにその名が刻まれていること自体が、時代の空気を如実に物語っている。ジャズミュージシャンたちを迎えたサウンドプロダクションは実験的でありながら深い余韻を残し、ロックの巨星が最後まで表現者であり続けたことを証明する内容だった。

邦楽勢に目を向ければ、4位のNAKAMURAEMIによる「YAMABIKO」、6位の大橋トリオ「愛で君はきれいになる」、7位のゲスの極み乙女。「両成敗でいいじゃない」、9位のKANA-BOON「ランアンドラン」と、それぞれ異なる個性を持つアーティストたちが並んでいる。変拍子やコード進行にひねりを効かせた邦ロック・邦楽ポップスが元気だった時期であり、リスナーの耳が単なる耳馴染みの良さだけでなく、構造的な面白さにも開かれていたことがうかがえる。

一方、洋楽勢では8位にTHE 1975の「THE SOUND」、10位にGRIMESの「CALIFORNIA」がランクイン。THE 1975は80年代的なポップセンスとインディーロックの感性を融合させたサウンドで当時急速に支持を広げていたバンドであり、GRIMESはエレクトロニックとポップスの境界を軽やかに越える独創的な音楽性で注目を集めていた。このように邦楽と洋楽、ベテランと新人、実験性とポップネスが違和感なく同居する選曲こそが、当時のTOKIO HOT 100の魅力だったのではないだろうか。

スガシカオの「真夜中の虹」が首位を飾ったこの週のチャートは、単なる流行の記録にとどまらず、2016年という時代の音楽的な豊かさと多様性を凝縮した貴重なスナップショットとして、今聴き返してもなお色褪せない輝きを放っている。

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2016年1月31日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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