TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年7月12日放送)

TOKIO HOT 100 2015-07-12 放送回ランキング ランキング

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2015年7月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年7月12日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年7月12日の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、JUJUの「PLAYBACK」だった。デビュー以来、ハスキーで芯のある歌声と、R&Bを軸にしながらもポップスのフィールドで幅広く聴かせる歌唱スタイルで支持を集めてきたJUJUにとって、この時期はカバーソングでの再評価と並行して、オリジナル楽曲でも自身の作家性を強く打ち出していた時期にあたる。「PLAYBACK」というタイトルが示すように、過去を振り返りながらも前を向く、という感情の機微を丁寧にすくい上げる歌詞世界と、耳に残るメロディーラインが印象的な一曲で、当時のJ-POPシーンにおける「大人の女性が歌うポップス」の一つの完成形を示していたと言える。この曲が支持を集めた背景には、シンガーとしての表現力そのものが評価される土壌が、ラジオリスナーの間に確かに存在していたことがうかがえる。

この週のTOP10を眺めると、当時の音楽シーンの多層性がよく見える。2位にはカーリー・レイ・ジェプセンの「I REALLY LIKE YOU」がランクインしており、北米ポップスの弾けるようなサウンドが日本のリスナーにもダイレクトに届いていたことがわかる。3位のジョルジオ・モロダー feat. シアによる「Déjà Vu」は、ディスコ/エレクトロの巨匠が再びメインストリームに帰還した象徴的な楽曲で、EDMブームの余韻とともに、ダンスミュージックの歴史そのものが再評価されていた時代の空気を伝えている。4位のベックの「Dreams」は、ロックの文脈からもオルタナティブな才能が新しい表現を模索し続けていたことを示す一曲だ。

邦楽勢も存在感を放っていた。5位の[Alexandros]「Famous Day」は、ロックバンドが持つポップな躍動感を体現し、6位の星野源「SUN」は、その後彼の代表曲として長く愛されることになる楽曲で、ファンクとポップスを軽やかに融合させたサウンドが際立っていた。7位には矢沢永吉「WHAT DO YOU WANT?」がランクインしており、日本のロックシーンを長年牽引してきたベテランが、この時代においてもなお現役感のあるサウンドを鳴らしていたことは印象深い。8位のSUCHMOS「YMM」は、当時まだ新しい存在だったこのバンドが、シティポップやブラックミュージックの要素を独自の感性で消化し、後のシーンに大きな影響を与えていく前触れのような一曲だった。10位のMr.Children「未完」も、ロックバンドとして成熟しながら新たな表現を模索し続ける姿勢を感じさせる楽曲だ。

そして9位にはファレル・ウィリアムスの「Freedom」が入っており、前年の世界的ヒットの余韻を保ちながら、なおチャートに存在感を残していたことがわかる。こうして振り返ると、この週のTOP10は、国内外・世代・ジャンルを問わず、多様な音楽が同じ土俵で鳴り響いていた時代の縮図のようにも見える。ストリーミングサービスが本格的に浸透する少し前、CDやダウンロード、ラジオでのオンエアがまだリスナーの選曲行動に強く結びついていたこの時期、こうしたチャートは「今、街で鳴っている音楽」をそのまま切り取っていたとも言える。JUJUの「PLAYBACK」が首位に輝いたこの週は、歌の力そのものが評価される土壌と、ジャンルを越境する好奇心とが共存していた、豊かな時代の一断面として記憶されるべきだろう。

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2015年7月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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