TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年7月5日放送)

TOKIO HOT 100 2015-07-05 放送回ランキング ランキング

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2015年7月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年7月5日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年7月5日放送の「TOKIO HOT 100」でTOP10の頂点に立ったのは、カナダ出身のシンガーソングライター、カーリー・レイ・ジェプセンの「I REALLY LIKE YOU」でした。2012年の世界的ヒット「Call Me Maybe」で一躍名を知られた彼女が、この年発表したアルバム『E•MO•TION』からのシングルとして送り出した楽曲で、シンセポップの煌びやかなサウンドと、隙のないメロディーラインが持ち味の一曲です。当時、海外ではカニエ・ウェストやライアン・テダーといった名だたるクリエイターが制作陣に名を連ねていたことも話題となり、単なるアイドルポップの枠を超えた完成度の高さが評価されていました。日本のリスナーにとっても、洋楽ポップスの「王道感」と「新しさ」を同時に感じさせる存在として受け止められていたように思います。

この週のチャート全体を眺めると、洋楽と邦楽がバランスよく肩を並べているのが印象的です。2位には星野源の「SUN」がランクイン。ファンクやシティポップの要素を軽やかに取り入れた彼のサウンドは、この時期から一段と幅広い層に浸透し始めていた頃で、後年さらに大きなブレイクを果たす予兆のような存在感を放っていました。3位のジョルジオ・モロダー feat. シアは、ディスコ/エレクトロの生みの親とも言える巨匠が第一線に返り咲いたことで注目された組み合わせ。EDM全盛の時代にあって、ダンスミュージックのルーツを再確認させるような一曲でした。4位のベックの「DREAMS」は、グラミー賞受賞で改めて評価を高めていた彼が届けたロックナンバーで、実験精神とポップさを両立させる姿勢は健在でした。

5位のJUJUによる「PLAYBACK」、6位の安室奈美実「GOLDEN TOUCH」は、当時のJ-POPシーンにおける女性アーティストの層の厚さを物語るラインナップです。安室奈美恵はこの時期も第一線でヒットを生み出し続けており、洗練されたダンスミュージックの感覚は世代を超えて支持を集めていました。7位のミューズ「MERCY」は、アルバム『Drones』からの一曲で、社会性を帯びたテーマとスタジアムロック的なスケール感を両立させるバンドらしい仕上がり。8位の[Alexandros]「FAMOUS DAY」は、邦楽ロックシーンにおいて国際的な感覚を持つバンドとして評価を高めていた時期の楽曲です。9位のゲスの極み乙女。「ロマンスがありあまる」は、変拍子やジャズ的なコード進行を大胆に取り入れた個性派サウンドで、当時のJ-POPに新しい風を吹き込んでいた存在でした。10位のミーカ「TALK ABOUT YOU」は、色彩豊かなポップセンスを持つアーティストらしい仕上がりで、洋楽ポップスの多様性を感じさせてくれます。

こうして振り返ると、2015年の夏という時期は、洋楽ポップスの完成度の高さと、邦楽シーンの多様な広がりが共存していた季節だったことがよく分かります。カーリー・レイ・ジェプセンの1位獲得は、ポップミュージックの王道が持つ強さを象徴すると同時に、星野源やゲスの極み乙女。といった個性派の台頭が、次の時代の音楽シーンを予感させるものでもありました。ジャンルや国境を越えて、良質なメロディーとサウンドプロダクションが並び立つこの週のTOP10は、当時のラジオが果たしていた「多様な音楽の交差点」としての役割を今に伝えてくれる貴重な記録と言えるでしょう。

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2015年7月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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