TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年6月28日放送)

TOKIO HOT 100 2015-06-28 放送回ランキング ランキング

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2015年6月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年6月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年6月28日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10の頂点に輝いていたのは星野源の「SUN」だった。この曲がチャートの中心にあったという事実そのものが、当時の日本のポップシーンの空気をよく物語っている。星野源はミュージシャンとしてだけでなく、俳優・文筆家としても活躍する多才な存在として知られていたが、「SUN」はそうした活動の幅広さを音楽的な自由さへと昇華させたような一曲だった。ファンク的なグルーヴを基調にしながらも、聴き手を選ばないポップな親しみやすさを両立させている点に、当時のリスナーが強く惹かれたであろうことは想像に難くない。国内外の垣根を意識させないサウンドメイキングは、洋楽と邦楽が同じテーブルに並ぶTOKIO HOT 100というチャートの性格とも相性が良かったはずだ。

実際、この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が拮抗しながら共存している様子がうかがえる。2位にはジョルジオ・モロダーとシーアという、ディスコ黎明期の巨匠と当時勢いを増していたシンガーの組み合わせによる「DEJA VU」がランクインしており、往年のダンスミュージックの遺伝子が新しい形で蘇っていた時期でもあった。5位のベックや8位のミューズといった、ロックの文脈で独自の作家性を貫いてきたアーティストたちが顔を揃えているのも興味深い。彼らはいずれもジャンルを固定せず、実験性とポップさのバランスを取り続けてきたという点で、星野源の音楽的態度とどこか響き合うものがある。

邦楽勢に目を向ければ、3位に安室奈美恵、4位にSuperfly、7位にMr.Children、10位に三浦大知と、世代もスタイルも異なる面々が並んでいる。安室奈美恵は当時すでにキャリアを重ねたトップアーティストとして安定した存在感を放ち続けており、「GOLDEN TOUCH」というタイトルが象徴するように、洗練されたダンスミュージックの感触を提示していた。三浦大知もまたダンス&ボーカルという軸で独自の評価を確立しつつあった時期で、10位という位置ながら、その後の存在感の高まりを予感させる布陣だったと言える。Mr.Childrenの「未完」は、バンドとしての円熟味を感じさせるタイトルであり、長年第一線を走り続けてきたグループならではの深みが漂う一曲だった。

6位の[Alexandros]は、当時ロックバンドとして着実にファン層を広げていた存在で、「FAMOUS DAY」というタイトルからも勢いのようなものが感じられる。9位のミーカは、ヨーロッパ的な華やかさとポップセンスを併せ持つアーティストとして、洋楽リスナーにも独特の存在感を示していた。

こうして並べてみると、2015年6月末のこの週は、洋楽ロックの実験精神、往年のダンスミュージックの再評価、そして邦楽におけるベテランと新世代の共存という、複数の潮流が同時に交差していたことがわかる。その頂点に星野源の「SUN」が位置していたことは、ジャンルを軽やかに越境しながら独自の道を歩んでいた彼の音楽が、まさにこの時代の気分を体現していたことの証左だったのではないだろうか。

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2015年6月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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