TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年3月8日放送)

TOKIO HOT 100 2015-03-08 放送回ランキング ランキング

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2015年3月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年3月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年3月8日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、サム・スミスの「STAY WITH ME」だった。この曲は前年にリリースされたアルバム『In The Lonely Hour』からのシングルで、ゴスペルのコーラス隊を思わせる荘厳なバックコーラスと、サム・スミスの震えるような繊細な歌声が印象的な一曲だ。派手な音数に頼らず、ピアノとストリングス、そしてボーカルの表現力だけで聴かせる作りは、当時のポップシーンにおいてある種の異彩を放っていた。2015年年明けのグラミー賞でも大きな話題をさらい、世界的なブレイクを果たした直後の勢いそのままにチャートの頂点に立った格好だ。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽がバランスよく並んでいるのが興味深い。2位には家入レオの「MISS YOU」、4位にはONE OK ROCKの「CRY OUT」、7位には三浦大知の「UNLOCK」、9位には椎名林檎の「至上の人生」がランクインしており、邦楽アーティストがそれぞれの持ち味を発揮していた時期だとわかる。三浦大知はダンスとボーカルを融合させた表現で独自の地位を築きつつあり、椎名林檎は長年のキャリアの中で常に新しい音楽的挑戦を続けていた。ONE OK ROCKは海外展開も見据えたロックサウンドで日本国内外のリスナーを掴んでいた頃だ。

一方で洋楽勢も豪華な顔ぶれだった。3位のノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは、オアシス解散後のノエル・ギャラガーが自身のバンドで新たな音楽性を提示していた時期の作品。5位のエリー・ゴールディング「LOVE ME LIKE YOU DO」は映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主題歌として大ヒットし、恋愛映画のムードとシンクロして多くのリスナーの心を掴んだ。6位のリアーナ、カニエ・ウェスト、ポール・マッカートニーという異色の組み合わせによる「FOURFIVESECONDS」は、ジャンルを超えたコラボレーションが話題となり、当時のポップミュージックにおけるクロスオーバー志向を象徴する曲だった。8位のジョルジオ・モロダー feat. カイリー・ミノーグ「RIGHT HERE, RIGHT NOW」は、ディスコ・エレクトロの生ける伝説モロダーが久々に表舞台へ戻ってきた作品として注目を集めた。10位のゼッド feat. セレーナ・ゴメスは、EDMとポップスの融合が主流だった当時のダンスミュージックシーンを象徴する存在だ。

こうして振り返ると、この週のチャートはバラードからロック、ダンスミュージックまでジャンルの幅が広く、しかも国内外のアーティストが渾然一体となって並んでいたことがわかる。サム・スミスの「STAY WITH ME」が1位に立ったという事実は、派手さよりも歌そのものの説得力が支持された時代の空気を物語っているようにも思える。2015年という年は、ストリーミングサービスの普及がじわじわと進み始めていた時期でもあり、こうした多様なサウンドが等しく評価される土壌が整いつつあったのだろう。改めてこのTOP10を眺めると、当時のリスナーがいかに幅広い音楽を同時に楽しんでいたかが伝わってくる。

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2015年3月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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