TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年12月7日放送)

TOKIO HOT 100 2014-12-07 放送回ランキング ランキング

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2014年12月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年12月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年12月7日放送の「TOKIO HOT 100」で1位を飾ったのは、ワン・ダイレクションの「STEAL MY GIRL」だった。当時の彼らはハリー・スタイルズ、ナイル・ホーラン、ザイン・マリク、リアム・ペイン、ルイ・トムリンソンという5人編成で、アルバム『FOUR』を携えて世界的な人気を極めていた時期にあたる。アリーナ級のスタジアムを埋める少年たちのポップソングでありながら、この曲はストリングスを効かせたやや大人びたアレンジで、彼らが単なるティーンアイドルから成長したポップアクトへ移行しつつあることを印象付けた一曲でもあった。後にザインの脱退や解散、そしてハリーのソロでの大成功を知る耳で聴き返すと、5人が揃っていたこの時期の一体感には特別な感慨がある。

2位にはテイラー・スウィフトの「SHAKE IT OFF」がランクイン。同年10月にリリースされたアルバム『1989』からの先行曲で、カントリーからの完全脱却を宣言した象徴的なポップ・アンセムだった。この年の後半は世界中のチャートがテイラーとワン・ダイレクションという、ポップの新旧世代交代を思わせる二大巨頭に席巻されていた時期であり、TOKIO HOT 100のトップ2にもその空気がそのまま反映されている。6位のマーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「UPTOWN FUNK」は、この時点ではまだ後の世界的大ヒットの序章に過ぎなかったが、ファンク・リバイバルの機運がすでに聴き取れる存在感を放っていた。5位のピットブルによる「CELEBRATE」も含め、ダンスミュージックのポップ化がこの年のグローバルヒットの底流にあったことがうかがえる。

邦楽勢も存在感を示していた。3位のKANA-BOONによる「シルエット」は、当時アニメ主題歌としても親しまれ、パンク/ロックンロールの疾走感を保ちながら幅広いリスナーに届いた楽曲だ。7位のFLOWER FLOWERは、YUKIが結成した新バンドとして注目を集めていた時期で、「素晴らしい世界」はソロ活動とは異なる肌触りの、バンドサウンドの躍動感が魅力だった。9位の木村カエラ「ONE MORE」も、彼女の音楽的な引き出しの広さを感じさせるポップチューンで、洋楽と邦楽が違和感なく並ぶ編成はこの番組らしい選曲バランスの良さを物語っている。

8位のジャロッド・ローソンによる「MUSIC AND ITS MAGICAL WAY」は、ネオソウル/ジャズファンク的な洗練を持ち込んだ一曲で、派手なポップスの並ぶチャートの中にあってひときわ渋い存在感を放っていた。こうした通好みの選曲がTOP10に食い込むところにも、都市型のFM局らしい選曲思想が感じられる。そして10位、アリアナ・グランデの「SANTA TELL ME」は、12月ならではのホリデーソングとしてランクイン。年末商戦とクリスマスムードが本格化するこの時期特有の一曲で、番組が季節感も反映したチャートであったことを思い出させてくれる。

振り返ってみれば、この週のTOP10は、世界的なポップの覇権を握りつつあったワン・ダイレクションとテイラー・スウィフト、後にジャンルを超えて浸透していくファンク・リバイバルの萌芽、そして邦楽ロック・ポップスの層の厚さが同時に見える、実に密度の高いラインアップだった。2014年という年が、ポップミュージックの潮流が大きく動き出す転換点であったことを、このチャートは静かに物語っている。

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2014年12月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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