2014年7月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。
本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年7月27日放送回)。
この週の音楽シーン
2014年7月27日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の頂点に立っていたのはジェイソン・ムラーズの「LOVE SOMEONE」だった。日本でも「アイム・ユアーズ」などで広く親しまれてきたシンガーソングライターらしく、アコースティックな質感とポップなメロディを絶妙に両立させた一曲で、真夏の午後のドライブや、開け放った窓から風が入ってくるような時間にすっと寄り添う軽やかさが魅力だった。声の柔らかさと、コード進行の親しみやすさが、ラジオという媒体で何度聴いても飽きさせない強さを持っていたことが、この週のトップに選ばれた大きな理由だろう。
TOP10全体を眺めると、2014年夏という時期らしい多様性が見えてくる。2位にはきゃりーぱみゅぱみゅの「きらきらキラー」がランクインしており、当時のJ-POPシーンにおけるカラフルでキャッチーなサウンドメイクの存在感を示していた。3位には東京スカパラダイスオーケストラがASIAN KUNG-FU GENERATIONをフィーチャリングした「WAKE UP!」が入っており、日本のインストゥルメンタル・バンドがロックバンドのボーカルと組むというコラボレーションの面白さが、この時期のシーンの柔軟さを物語っている。9位のゲスの極み乙女。「猟奇的なキスを私にして」も、当時急速に注目を集めていた邦楽バンドの勢いを感じさせるランクインだった。
洋楽勢に目を向けると、この週は屈指の名曲が並んでいたのが印象的だ。5位のカルヴィン・ハリス「SUMMER」はEDMがポップチャートの主流に躍り出た時代を象徴するようなトラックで、夏の高揚感をそのままサウンドに落とし込んだプロダクションが光っていた。6位のファレル・ウィリアムス「HAPPY」は、前年から続く社会的なムーブメントとも言えるヒットで、ポジティブな空気を音楽で拡散する力を持った一曲として、この時期のラジオでも欠かせない存在だった。7位にはコールドプレイの「A SKY FULL OF STARS」がランクインしており、エレクトロニックな要素を取り入れながらも、あの独特のスケール感あるサウンドを保っていたことが伺える。8位にはマイケル・ジャクソンの「LOVE NEVER FELT SO GOOD」が入っており、時代を超えて発掘され続けるレジェンドの音源が、当時の新譜と並んでチャートに顔を出していたことも印象深い。10位のベースメント・ジャックスの「NEVER SAY NEVER」も、ダンスミュージックのベテランらしい安定感のあるグルーヴを提供していた。
こうして振り返ると、2014年の夏は、アコースティックなポップスから、EDM、邦楽ロック、レジェンドの再発見まで、実に幅広いジャンルが一つの番組の中で共存していた時期だったことがわかる。「LOVE SOMEONE」がその中心に据えられていたという事実は、当時のリスナーが力強さだけでなく、肩の力を抜いたような親しみやすさにも耳を傾けていたことを物語っているのではないだろうか。ラジオから流れてくる音楽の多様性そのものが、この週のチャートの最大の聴きどころだったと言えるだろう。
2014年7月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)
- 1位 LOVE SOMEONE — JASON MRAZ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 2位 きらきらキラー — きゃりーぱみゅぱみゅ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 3位 WAKE UP! — 東京スカパラダイスオーケストラ FEAT.ASIAN KUNG-FU GENERATION ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 4位 NO WAY — CZECHO NO REPUBLIC ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 5位 SUMMER — CALVIN HARRIS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 6位 HAPPY — PHARRELL WILLIAMS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 7位 A SKY FULL OF STARS — COLDPLAY ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 8位 LOVE NEVER FELT SO GOOD — MICHAEL JACKSON ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 9位 猟奇的なキスを私にして — ゲスの極み乙女。 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 10位 NEVER SAY NEVER — BASEMENT JAXX ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す


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