TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年5月26日放送)

TOKIO HOT 100 2013-05-26 放送回ランキング ランキング

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2013年5月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年5月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年5月26日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の1位はダフト・パンクの「GET LUCKY」(フィーチャリング・ファレル・ウィリアムス)だった。アルバム『Random Access Memories』からの先行シングルとして世に放たれたこの曲は、ナイル・ロジャース参加によるファンキーなギターカッティングと、フィルターを通したロボット的なボーカルという、いかにもダフト・パンクらしい意匠をまといながらも、これまでの電子音楽的なアプローチとは一線を画す、生演奏主体のディスコ・サウンドで多くのリスナーを驚かせた曲だ。当時は打ち込み中心のEDMがクラブシーンを席巻していた時期でもあり、そうした潮流のただ中にあえて70年代ディスコへのオマージュを打ち出してきたことは、ダンスミュージックの歴史を踏まえた上での挑戦として大きな話題を呼んだ。ファレル・ウィリアムスの伸びやかなファルセットも楽曲の高揚感を後押しし、夏の訪れを予感させるようなポップな高揚感を持つ曲として、ラジオでもクラブでも広く支持されていたことが窺える。

このTOP10を眺めると、洋楽と邦楽がバランスよく並んでいるのも当時のチャートらしい景色だ。プライマル・スクリームの「IT’S ALRIGHT,IT’S OK」やヴァンパイア・ウィークエンドの「DIANE YOUNG」は、それぞれ異なる文脈からロックの新しい鳴らし方を提示していたバンドで、前者はベテランらしい貫禄あるロックンロール、後者はアフロ・ポップやガレージロックの要素を取り込んだ軽やかなサウンドで、対照的な魅力を放っていた。ウィル・アイ・アムがジャスティン・ビーバーを迎えた「♯THATPOWER」は、当時のUSポップシーンにおけるコラボレーション戦略の典型例とも言える曲で、EDM的な高揚感とアイドルポップの求心力を掛け合わせた一曲だった。

邦楽勢では、星野源の「化物」が2位にランクインしているのが目を引く。ソロアーティストとしての活動を本格化させていた時期の星野源らしい、内省的でありながらポップな聴きやすさを両立させた楽曲だ。家入レオの「MESSAGE」、秦基博の「言ノ葉」は、いずれも歌唱力と楽曲の完成度で支持を集めていたシンガーソングライターらしい仕事ぶりが感じられる。クリープハイプの「憂、燦々」は、尾崎世界観の独特な言葉選びとバンドサウンドの緊張感が魅力の一曲で、当時のギターロックシーンにおける個性派バンドとしての存在感を放っていた。ナオト・インティライミの「恋する季節」は、開放的で明るいメロディが初夏という季節にぴったりとはまる楽曲だったし、RIP SLYMEの「ロングバケーション」もまた、夏を先取りするような浮遊感のあるトラックだった。

このように振り返ると、2013年5月末というこの週は、洋楽ではダンスミュージックの新しい潮流が生まれつつあり、邦楽では多様なシンガーソングライターやバンドがそれぞれの個性を発揮していた、豊かなシーンだったことが伝わってくる。「GET LUCKY」が1位に立ったこの瞬間は、後に一つの時代を象徴するヒット曲となる楽曲が、まさにブレイクしていく途上にあったことを物語っている。

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2013年5月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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