TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年6月2日放送)

TOKIO HOT 100 2013-06-02 放送回ランキング ランキング

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2013年6月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年6月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年6月2日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に立っていたのは、ダフト・パンクがファレル・ウィリアムスを迎えた「GET LUCKY」だった。この曲を含むアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』は、それまでのエレクトロやEDMの潮流とは一線を画し、ナイル・ロジャースのギターカッティングを大胆に取り入れたことで話題を集めていた作品だ。打ち込み主体のダンスミュージックが主流だった時期に、生演奏のグルーヴを前面に押し出したサウンドは新鮮な驚きをもって受け止められ、ラジオでもクラブでもフロアを問わず鳴り続けていたのを思い出す。ファレルの軽やかなファルセットと、ダフト・パンクらしい未来的な質感が絶妙に混ざり合い、夏を予感させるトラックとして多くのリスナーの耳を捉えていた時期だったと言えるだろう。

TOP10全体を見渡すと、洋楽と邦楽が拮抗するようにひしめき合っているのがこの週の特徴だ。プライマル・スクリームやビビオ、マライア・キャリーとミゲルの共作といった多彩な洋楽勢に対し、邦楽側では家入レオ、秦基博、ハナレグミ、星野源といった、いずれもソングライティングに重心を置くアーティストたちが並んでいる。当時の邦楽シーンは、バンドサウンドやアイドルポップスとは異なる、弾き語りやフォーク的な質感を持つ歌い手たちが支持を広げていた時期でもあった。家入レオはデビュー間もない時期にあたり、伸びやかな歌声とストレートな歌詞世界で幅広い層から注目を集めていた。星野源は音楽活動と並行して多方面での活躍が本格化しつつあった頃で、「化物」のような楽曲からもソロアーティストとしての独自の音楽性が伝わってくる。

RIP SLYMEの「ロングバケーション」やハナレグミの「オリビアを聴きながら」といった楽曲がランクインしているのも興味深い。前者は初夏らしい開放的な雰囲気を持つナンバーであり、後者はカバー曲として世代を超えて愛される一曲だ。こうした選曲の並びからは、単に新譜だけを追うのではなく、季節感やムードを大切にしたリスナーの支持がチャートに反映されていたことがうかがえる。SALLEYの「赤い靴」も含め、当時の邦楽インディー・オルタナ的な感触を持つ楽曲が中位に食い込んでいる点も、この時期のシーンの多様さを物語っている。

洋楽勢では、スコットランド出身のベテランバンド、プライマル・スクリームが健在ぶりを見せていたことも印象的だ。長いキャリアを持つバンドが新作で再びチャートに顔を出す様子は、当時のロックシーンにおける層の厚さを感じさせる。ビビオのようなエレクトロニカ/フォークトロニカ的な作家がTOP10圏内に入ってくるのも、この番組が持つ選曲の幅広さゆえだろう。

2013年という年は、EDMブームが世界的な盛り上がりを見せながらも、ダフト・パンクのようにその潮流と距離を取りつつ独自の音楽性を提示するアーティストが強い存在感を放っていた時期でもあった。「GET LUCKY」が1位に輝いていたこの週のチャートは、ダンスミュージックの新しい可能性と、邦楽シンガーソングライターたちの豊かな個性が同じ土俵で共鳴していた、当時の空気を鮮やかに切り取っている一枚のスナップショットだと言えるだろう。

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2013年6月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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