TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年4月21日放送)

TOKIO HOT 100 2013-04-21 放送回ランキング ランキング

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2013年4月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年4月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年4月21日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、スガ シカオの「アイタイ」だった。デビューから独自のファンクネスと生活実感のにじむ言葉選びで支持を集めてきた彼が、この時期に届けたのは、飾らない率直な恋愛感情を描いたナンバー。過度に感傷的にならず、グルーヴのあるトラックに乗せて気持ちをまっすぐ伝えるという、彼らしいバランス感覚が光る一曲だった。デビューから十数年を経てもなお新しい曲がチャートの上位に食い込んでくることは、ソングライターとしての引き出しの豊かさと、リスナーとの距離の近さを物語っている。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽、メジャーとインディーが渾然一体となったJ-WAVEらしい編成が見て取れる。2位にはジャスティン・ティンバーレイクがジェイ・Zを迎えた「Suit and Tie」。しばらく音楽活動から離れていた彼が本格的にシーンへ帰ってきたことを印象づけた一曲で、スーツを着こなすようなスタイリッシュなソウル/ファンクのアプローチは、2013年のポップスの一つの潮流を作ったといえる。一方で3位にはスピッツの「さらさら」。長いキャリアの中で変わらぬポップセンスを保ち続けるバンドの底力を感じさせる存在感だった。

4位のサカナクション「ミュージック」、9位のRADWIMPS「ドリーマーズ・ハイ」は、いずれもこの時期の邦楽ロック・ポップスシーンを牽引していたバンドたちで、実験性とポップさを両立させる作家性がリスナーの支持を集めていた。5位のamazarashiは、弾き語りのシンプルな編成から出発しながらも、言葉の力で聴き手の心を揺さぶるアーティストとして、じわじわとリスナー層を広げていた時期にあたる。「ジュブナイル」というタイトルが示すように、若さや葛藤を真正面から歌う姿勢は、他のヒット曲とは異なる質感をチャートにもたらしていた。

洋楽勢では、6位にザ・ストロークスの「All the Time」がランクイン。2000年代初頭にガレージロック・リバイバルの中心にいたバンドが、この時期にリリースしたアルバムからのナンバーで、彼ら特有の乾いたギターサウンドは健在だった。10位にはジェイムス・ブレイクの「Retrograde」。ダブステップ以降のUKエレクトロニック・ミュージックの文脈から現れた彼の音楽は、静寂と重低音のコントラストで聴き手を引き込む独特の世界観を持ち、当時の先鋭的なリスナーから熱い支持を受けていた。

また7位には、SOIL&”PIMP”SESSIONSがRHYMESTERを迎えた「ジャズィ・カンヴァセイション」がランクイン。ジャズとヒップホップという異なる文化の交差点に立つ楽曲で、ジャンルを軽やかに横断する日本の音楽シーンの豊かさを象徴していた。8位のPREDAWNは、透明感のある歌声と内省的な音世界で静かな支持を広げていたシンガーソングライターで、派手さはなくとも確かな存在感を放っていた。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、ベテランの安定感、リバイバルを果たしたポップスター、台頭する若手バンド、そして先鋭的な電子音楽までが一つのチャートに同居する、実に豊かな一週間だったことがわかる。スガ シカオの「アイタイ」が1位に立ったこの回は、ジャンルや世代を超えて良質な音楽が並び立っていた2013年春の空気を、そのまま封じ込めたような一枚のスナップショットとして今も色褪せない魅力を放っている。

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2013年4月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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