TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年9月25日放送)

TOKIO HOT 100 2022-09-25 放送回ランキング ランキング

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2022年9月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年9月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年9月25日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ELTON JOHN & BRITNEY SPEARSの「HOLD ME CLOSER」だった。この曲は、エルトン・ジョンの代表曲「Tiny Dancer」をはじめとする過去の楽曲要素を再構築したダンスポップとして生まれ変わった一曲で、往年の名曲が現代的なプロダクションで蘇る快感がリスナーの耳を捉えた。ブリトニー・スピアーズにとっては、長年続いた保護者制度をめぐる状況が世間で大きく報じられた後の音楽活動として注目を浴びており、彼女の声が再び電波に乗ること自体が一つのニュースだった。エルトン・ジョンはここ数年、Dua Lipaとの「Cold Heart」をはじめ若い世代のアーティストとの共作を積極的に行っており、「HOLD ME CLOSER」もその延長線上にある試みとして、世代を超えたポップミュージックの橋渡し役を果たしていたと言える。クラシックロックのレジェンドが最新のチャートで存在感を放つ構図は、2022年という時代ならではの音楽シーンの縮図でもあった。

この週のTOP10を見渡すと、国内外のシーンが混在するTOKIO HOT 100らしいバランスの良さが際立つ。THE 1975の「I’M IN LOVE WITH YOU」は、当時発表されたアルバム『Being Funny in a Foreign Language』からの一曲で、80年代的なポップサウンドへの回帰と現代的な感性を融合させたバンドの新境地を示していた。国内組では、ADOの「新時代」が7位にランクインしており、映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中曲として大きな話題を呼んでいた時期と重なる。強い歌唱力とアニメーション作品との相乗効果が、世代を問わず幅広いリスナーを惹きつけていたことがうかがえる。また、imaseの「NIGHT DANCER」は、シティポップ的な質感とダンスミュージックのグルーヴを併せ持つ楽曲として、SNSを起点に若いリスナー層へ浸透していったムーブメントを象徴する存在だった。

BLACKPINKの「PINK VENOM」がランクインしている点も見逃せない。K-POPのグローバルな存在感がさらに拡大していた時期であり、韓国発の楽曲が国内の洋楽・邦楽と並んでチャート上位に並ぶ光景は、当時すでに珍しいものではなくなっていた。一方でtendreやYONA YONA WEEKENDERS、NULBARICHといったアーティストたちは、国内のシティポップ/メロウなグルーヴ路線を継承しつつ独自の色を打ち出しており、日本のポピュラーミュージークが持つ多様な質感を伝えていた。KOJIKOJIの「陶芸」のようなユニークなタイトルの楽曲がチャートに顔を出すのも、ジャンルやスタイルにとらわれない当時の音楽消費の柔軟さを物語っている。

こうして振り返ると、2022年秋のこの週のチャートは、往年のレジェンドと新世代アーティスト、国内外の垣根を越えたヒット曲が同居する、まさに過渡期らしいラインナップだったと言える。「HOLD ME CLOSER」がその中心に据えられていたことは、懐かしさと新しさが交錯する当時のリスナーの気分を象徴していたのではないだろうか。ストリーミングとSNSが音楽体験の中心となりつつあった時代において、世代や国境を越えた楽曲がひとつのチャートに並ぶ様子は、音楽の聴かれ方そのものが大きく変化していたことを物語っている。

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2022年9月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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