TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年11月6日放送)

TOKIO HOT 100 2011-11-06 放送回ランキング ランキング

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2011年11月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年11月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年11月6日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、COLDPLAYの「CHARLIE BROWN」だった。この年の10月に発表されたアルバム『Mylo Xyloto』からのシングルで、バンドとしては『Viva la Vida』以降さらにスケール感を増した音作りを追求していた時期にあたる。ブライアン・イーノらが制作に関わり、エレクトロニックな質感とアリーナ規模の高揚感を同時に鳴らすサウンドは、当時のロックシーンにおいて「大きな音楽」が求められていた空気とも合致していたように思う。震災後の2011年という年、日本のリスナーにとっても、こうした開放感のあるサウンドは特別な響きを持って受け止められていたのではないだろうか。

TOP10を見渡すと、この週は洋楽・邦楽・K-POPが入り乱れる非常に国際色豊かなラインナップになっている。2位には木村カエラの「チョコレート」がランクイン。彼女らしいポップでキャッチーな感触を持つ楽曲で、ソロアーティストとして独自のポジションを築いていた時期の一曲だ。3位のNOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDSは、OASIS解散後にノエルが始動させた新プロジェクトとして注目を集めていた存在で、「IF I HAD A GUN」はその哀愁を帯びたメロディセンスが際立つ楽曲だった。 5位には少女時代の「THE BOYS」が入っている。K-POPが日本市場で急速に存在感を増していた時期であり、この年は少女時代をはじめとする韓国発アーティストの日本進出が本格化した年としても記憶されている。グローバルなポップシーンの潮流をそのまま反映したような順位配置と言える。

4位のTHE BAWDIESや8位の高橋優、9位のMONKEY MAJIKといった存在は、当時の日本のロック・ポップシーンの多様さを物語っている。THE BAWDIESはガレージ/ロックンロール的な骨太さを持つバンドとして支持を広げていた時期であり、「RED ROCKET SHIP」もそのライブ感が伝わる一曲だ。高橋優は弾き語りから支持を広げたシンガーソングライターで、「誰もいない台所」には生活感のある言葉選びと歌唱の説得力がある。MONKEY MAJIKは日本とカナダを繋ぐバンドとして独自の立ち位置を築いており、「HEADLIGHT」にもそのポップセンスが表れている。

6位のJUSTICEはフレンチエレクトロを象徴する存在で、「AUDIO,VIDEO,DISCO」はロックとダンスミュージックを接続するようなサウンドが特徴的だった。7位には、大御所トニー・ベネットとレディー・ガガという世代を超えたデュエット「THE LADY IS A TRAMP」がランクイン。ジャズスタンダードを現代的な文脈で再提示する試みは、当時大きな話題を呼んだ。10位のRUSSIAN REDは、スペイン出身のシンガーソングライターとして欧州インディーの繊細な感触を持ち込んでおり、TOP10の多様性をさらに際立たせている。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、グローバル化が加速するポップミュージックの状況を凝縮したような並びだった。COLDPLAYを筆頭に、洋楽メインストリームの「大きなサウンド」への志向、K-POPの台頭、日本のロック・ポップスの層の厚さ、そしてジャズやフレンチエレクトロといった異なる文脈の音楽が同じチャートの中で共存していた。2011年という時代の音楽シーンの断面を、このTOP10は鮮やかに映し出している。

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2011年11月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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