TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2024年10月6日放送)

TOKIO HOT 100 2024-10-06 放送回ランキング ランキング

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2024年10月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2024年10月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2024年10月6日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に輝いたのは、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)の「DANCING IN THE FLAMES」だった。カナダ・トロント出身のアベル・テスファイが手がけるこの楽曲は、彼が長年培ってきた退廃的できらびやかなR&Bポップの美学を凝縮したような一曲だ。シンセの光沢とファルセットが絡み合うサウンドは、80年代のダンスフロアへの憧憬を感じさせながらも、極めて現代的なプロダクションで仕上げられている。「炎の中で踊る」という比喩に象徴されるように、快楽と破滅が背中合わせになった歌詞世界は、彼がこれまで築き上げてきたダークでシネマティックな作家性の延長線上にあると言えるだろう。この時期、彼は新たな音楽的フェーズへの入り口に立っており、本作はその予兆を感じさせる一曲としてリスナーの耳を捉えていた。

この週のTOP10を眺めると、2024年という年の音楽シーンの多層性が浮かび上がってくる。6位にはチャーリーXCXとトロイ・シヴァンによる「TALK TALK」がランクイン。チャーリーXCXは同年、アルバム『BRAT』とそのカルチャー的波及によって世界中の音楽シーンを塗り替えた存在であり、蛍光グリーンのアートワークとともに「ブラット・サマー」という言葉すら生み出した。その勢いが夏を越えて秋のチャートにも確かな爪痕を残していたことが、このランクインからも窺える。一方、3位のLE SSERAFIMによる「CRAZY」は、K-POPガールズグループが持つ攻撃的で洗練されたダンスミュージックの完成度を示す一曲で、グローバルなチャートシーンにおける韓国発ポップスの存在感の大きさを改めて感じさせる。

国内に目を向ければ、4位にはIMASEとなとりというフューチャーベースやシティポップ以降の感性を持つアーティスト同士のコラボレーション「メトロシティ」がランクイン。二人はそれぞれソロでも独自の音楽性を確立してきた作り手であり、都市的な質感とメロディの親しみやすさを両立させる邦楽ポップスの一つの到達点を示していた。2位のハナレグミ feat. iriによる「雨上がりのGOOD DAY」は、フォーク/ソウルの温かみとiriの伸びやかな歌声が溶け合う一曲で、世代やジャンルを超えたコラボレーションが自然に成立する当時のシーンの豊かさを物語っている。9位のVAUNDYによる「GORILLA芝居」も、彼らしい実験的なアレンジとポップさの同居が光る一曲だった。

また、7位のさらさ「リズム」、10位のあっこゴリラ「キメラ」といったラインナップからは、ラップやオルタナティブな感性を持つアーティストたちが着実にメインストリームの一角を占めるようになっていた当時の空気も伝わってくる。8位にはイギリスのバンド、ジャングル(JUNGLE)による「LET’S GO BACK」がランクインしており、ダンスミュージックとソウルフルなグルーヴを融合させる彼らのスタイルが、国内外問わず支持を集めていたことがわかる。5位のPABLO HAIKUによる「VERTIGO」も、当時勢いを増していた新世代アーティストの一人として注目されていた楽曲だ。

こうして振り返ると、この週のTOP10は洋楽・K-POP・邦楽が国境やジャンルの垣根を越えて並列に並ぶ、非常にフラットで多様なリスニング環境を映し出していたと言える。首位を飾ったザ・ウィークエンドの「DANCING IN THE FLAMES」は、そうした多様な音楽地図の中心に置かれた、洗練とダークネスが同居する象徴的な一曲として、当時のリスナーの記憶に刻まれているのではないだろうか。

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2024年10月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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