TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年10月25日放送)

TOKIO HOT 100 2009-10-25 放送回ランキング ランキング

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2009年10月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年10月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年10月25日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはマドンナの「CELEBRATION」だった。当時のマドンナはデビューから四半世紀を超えてなお第一線でチャートを賑わせる存在であり、ベスト盤のリード曲としてこの「CELEBRATION」を携えて登場したこと自体が一つの事件だった。タイトルが示す通り、祝祭的できらびやかなダンスビートは、彼女がずっと体現してきた「踊ること」への信頼をそのまま音に変換したような一曲で、キャリアを振り返る節目にふさわしい高揚感に満ちていた。この時期は世界的にディスコ・ハウス的なサウンドがポップスの主流に回帰しつつあった頃で、マドンナ自身の初期作品群が再評価される流れとも重なり、ベテランでありながら「今」のダンスフロアに違和感なく鳴り響く強さを見せつけていたのが印象的だ。

2位以下を眺めると、この週のTOP10がいかに国内外の音楽が自然に混在していたかがわかる。平井堅の「僕は君に恋をする」は、彼らしい伸びやかな歌声とポップなアレンジで支持を集めていた楽曲で、J-POPのメロディメイカーとしての地力を感じさせる。JAY’EDやEMI MARIAといったR&B/ソウル系アーティストがランクインしているのも、この時代の邦楽シーンにブラックミュージックの影響が色濃く根付いていたことの表れだろう。SKOOP ON SOMEBODYの「椛~MOMIJI~」がちょうど10月という季節にマッチしたタイトルでランクインしているのも、当時のリスナーの季節感に寄り添う選曲だったことが窺える。

洋楽勢では、ノラ・ジョーンズの「CHASING PIRATES」が5位に入っており、彼女らしい落ち着いたジャズ/ポップの質感が支持されていたことがわかる。バックストリート・ボーイズの「STRAIGHT THROUGH MY HEART」は、90年代から続くボーイズバンドの系譜が2000年代後半になっても現役でヒットチャートに食い込んでいた証左であり、懐かしさと同時代性が同居する不思議な位置づけだった。マライア・キャリーの「I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS」はフォリナーの名曲カバーで、ディーバらしい表現力の幅広さを見せつけた一曲。そしてアリシア・キーズの「DOESN’T MEAN ANYTHING」も、彼女のピアノを軸にした骨太なR&Bのスタイルを継承する楽曲として存在感を放っていた。

絢香の「みんな空の下」がランクインしていたことも見逃せない。透明感のある歌声と包容力のあるメロディは、当時の邦楽バラード/ミッドテンポ曲の一つの理想形として多くのリスナーに届いていた。こうして並べてみると、この週のTOP10は洋楽の大御所から邦楽のシンガーソングライター、R&Bシンガーまでジャンルも国籍もバラバラでありながら、それぞれが確かな個性を放ちバランス良く共存していたことがわかる。マドンナという絶対的なアイコンが1位を飾りつつ、その周囲を多彩な音楽性が固めていたこの一週間は、2009年という時代の音楽シーンの豊かさと成熟を象徴する貴重なスナップショットだったと言えるだろう。

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2009年10月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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