TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年1月4日放送)

TOKIO HOT 100 2009-01-04 放送回ランキング ランキング

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2009年1月4日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年1月4日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年最初の週を飾ったのは、Mr.Childrenの「エソラ」だった。前年秋にリリースされ、アルバム『SUPERMARKET FANTASY』の一曲としても知られるこの楽曲は、桜井和寿らしい柔らかな言葉選びと、バンドサウンドの温かみが同居する一曲。年の瀬から新年へと切り替わるタイミングでこの曲が1位に立っていたことは、当時のリスナーの気分と重なる部分が大きかったのではないかと想像させる。世の中はリーマン・ショック後の不況感が色濃く漂い始めていた時期で、派手さよりも寄り添うような音楽が求められていた空気があった。そうした中で、国民的バンドの安定感ある楽曲がチャートの頂点にあったことは、決して意外ではない。

2位のいきものがかり「気まぐれロマンティック」は、疾走感のあるポップロックで、当時急速に人気を拡大していたグループの勢いを感じさせる存在だった。国内勢では他に、中島美嘉の「ORION」も4位にランクイン。透明感のある歌声とバラード的な構成は、冬の空気によく似合う一曲として記憶している人も多いだろう。RIP SLYMEの「SUPREME」も10位に顔を出しており、日本語ラップとポップスの融合というこのグループならではのスタイルが、この時期も変わらず支持されていたことがうかがえる。

一方、海外勢の顔ぶれも非常に豊かだった。3位にはFALL OUT BOYの「I DON’T CARE」。エモ/パワーポップ的な出自を持ちながら、よりスタジアム向けの派手なロックへと舵を切った時期の楽曲で、当時のUSロックシーンの変化を象徴する一曲でもある。5位のLILY ALLENの「THE FEAR」は、消費社会や虚栄心を皮肉る歌詞と軽やかなポップサウンドのギャップが話題となり、批評的にも高く評価された楽曲。7位のBRITNEY SPEARSの「WOMANIZER」は、私生活での混乱を乗り越えてのカムバックを印象づけたダンスチューンで、当時のポップ・アイコンの復活劇として大きな注目を集めていた。8位のCOLDPLAYの「LOVERS IN JAPAN」は、アルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』からのカットで、壮大なアレンジとメロディアスな展開はこのバンドの円熟期を感じさせるものだった。9位のKIERRA KIKI SHEARDによる「LOVE LIKE CRAZY」は、ゴスペル的なルーツを感じさせる歌声が印象的で、洋楽チャートの中でも異彩を放つ選曲だったといえる。

こうして見渡すと、この週のTOP10は邦楽・洋楽、ロック・ポップス・ラップ・ゴスペルとジャンルの境界を軽々と越えた構成になっている。J-WAVEというラジオ局が持っていた、ジャンルよりも「今の空気感」を重視する選曲哲学が色濃く表れた一週だったと言えるだろう。年明け早々のこのチャートを振り返ると、不安と希望が入り混じっていた2009年という年の始まりの空気そのものが、音楽を通して鮮やかに立ち上がってくるようだ。

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2009年1月4日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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