TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2008年9月14日放送)

TOKIO HOT 100 2008-09-14 放送回ランキング ランキング

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2008年9月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2008年9月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2008年9月14日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10のトップに立っていたのはスガ シカオの「コノユビトマレ」だった。この時期のスガ シカオは、ファンクやソウルに根ざしたグルーヴを保ちながらも、より開かれた歌詞世界とポップなメロディへと歩みを進めていた時期で、「コノユビトマレ」というタイトルそのものが持つ、人と人が緩やかに繋がっていく感覚は、当時のリスナーの気分にもすっと馴染むものだったのではないだろうか。J-WAVEのようなアーバンな空気感のステーションで1位を獲得していたという事実は、彼の音楽が単なる歌モノの枠を超えて、都市生活のBGMとして機能していたことを物語っている。

この週のTOP10を眺めると、2008年という年がいかに国内外のポップミュージックが同時代性を持って交差していたかがよくわかる。2位にはCOLDPLAYの「VIVA LA VIDA」がランクインしている。この曲は同年にリリースされたアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』からのシングルで、彼らがアリーナ・ロックからさらに一段上のスケール感を獲得していく転換点となった一曲だ。壮大なストリングスと合唱的なコーラスは、当時の洋楽シーンの中でも異彩を放っていた。

邦楽勢に目を向ければ、3位にMONKEY MAJIKの「ただ、ありがとう」、4位にMr.Childrenの「HANABI」が並ぶ。「HANABI」はTBSドラマ『CHANGE』の主題歌として広く知られ、Mr.Childrenが2000年代後半に見せていた円熟したバラード表現の代表例と言える。一方でMONKEY MAJIKは、カナダ出身のブレイズ兄弟を中心に日本語詞と英語詞を自然に混在させるスタイルで、Jポップに新しい響きをもたらしていたバンドだ。この並びを見るだけでも、当時のリスナーが邦洋の境界を意識せずにフラットに音楽を聴いていたことが伝わってくる。

6位の木村カエラ「マスタッシュ」、7位のSUPERFLY「HOW DO I SURVIVE?」も、2008年という時代の女性シンガーたちの多様な表現を象徴している。木村カエラのポップでキャッチーな感性と、SUPERFLYのロックンロール由来のパワフルなヴォーカルは対照的でありながら、どちらも当時のラジオシーンに欠かせない存在だった。8位のOASISは「THE SHOCK OF THE LIGHTNING」で、解散前の彼らが放っていた最後の輝きを感じさせるナンバーだ。

こうして見渡すと、この週のチャートはロックバンド、ソロアーティスト、洋楽の大型アクトが渾然一体となり、ジャンルレスな時代の空気をそのまま切り取っている。スガ シカオの「コノユビトマレ」が1位に据えられていたことは、そうした多様性のなかでも、日本語のポップスが持つ親密さと普遍性が、都市型ラジオのリスナーにしっかりと支持されていたことの証と言えるだろう。今こうして曲名を並べてみるだけで、あの年の秋の空気が耳の奥によみがえってくる。

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2008年9月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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