TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2008年6月8日放送)

TOKIO HOT 100 2008-06-08 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2008年6月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2008年6月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2008年6月8日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはUSHERがYOUNG JEEZYを迎えた「LOVE IN THIS CLUB」だった。この曲を含むアルバム「Here I Stand」は、ジャネット・ジャクソンやマイケル・ジャクソンの系譜を継ぐR&Bの王道スターとして君臨してきたUSHERが、当時のクラブ・ミュージックの潮流を巧みに取り込みながら放った作品群のひとつだ。YOUNG JEEZYのラップが加わることで、単なるスロウジャムに終わらない、都会的でビートの効いたグルーヴが生まれている。2000年代後半のアメリカのメインストリームは、R&Bとヒップホップの境界がますます曖昧になり、クラブでのプレイを前提としたサウンドメイキングが主流になっていた時期で、この曲はまさにその空気を象徴する一曲だったと言える。

TOP10全体を眺めると、当時の音楽シーンの多様さがよくわかる。SUPERFLYの「HI-FIVE」は日本国内のロック/ソウル志向のバンドサウンドが独自の存在感を放っていたことを示しているし、DOUBLE and 安室奈美恵による「BLACK DIAMOND」は、J-POPのディーヴァたちがコラボレーションによって新しい化学反応を生み出そうとしていた時代の空気を伝えている。一方でMADONNAの「MILES AWAY」やCOLDPLAYの「VIVA LA VIDA」は、それぞれベテランと当時勢いを増していたバンドが、洋楽リスナーの耳を掴んでいたことの証left。COLDPLAYにとって「VIVA LA VIDA」はサウンド面での大きな転換点となった曲でもあり、後年まで語り継がれるアンセムへと成長していくその入り口にこの週があったことは興味深い。

また注目したいのは4位のJASON MRAZ「I’M YOURS」だ。今でこそ結婚式の定番曲として、また世代を超えて愛される名曲として知られているが、この時点ではまだアメリカでも日本でも爆発的なヒットに至る前の段階であり、じわじわとリスナーの支持を広げている最中だったことが窺える。アコースティックギター一本を基調にした飾らないサウンドと、肩の力の抜けたヴォーカルが多くの人の心を掴んでいったプロセスを、当時のチャートの中に見出せるのは今振り返ると貴重な記録だ。

日本人アーティストでは秦基博の「虹が消えた日」が9位にランクインしている。弾き語りコンテストから頭角を現し、透明感のある高音ヴォーカルで注目を集めていた彼にとって、この時期はメジャーシーンでの存在感を確立していく過程にあったと言えるだろう。同じくGOTYEの「LEARNALILGIVINANLOVIN」がランクインしているのも興味深い。後に世界的なヒットとなる「Somebody That I Used To Know」以前の彼の作品が、日本のラジオチャートで聴かれていたという事実は、TOKIO HOT 100というチャートが持っていた選曲の幅広さと嗅覚の鋭さを物語っている。

こうして並べてみると、2008年6月のこの週は、USHERのクラブ・アンセムを頂点に、洋楽・邦楽を問わず多彩なジャンルの楽曲が共存していた、まさに過渡期らしいラインナップだったと言える。ヒップホップとR&Bの融合、ロックバンドの新展開、シンガーソングライターの静かな台頭——それぞれの潮流が並走していたこの瞬間を切り取ったチャートは、当時のリスナーが何を求め、何に耳を傾けていたのかを雄弁に語ってくれる貴重な資料だ。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2008年6月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

ワイヤレスでも高音質で[PR]

次の週(2008年6月15日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました