TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年12月2日放送)

TOKIO HOT 100 2007-12-02 放送回ランキング ランキング

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2007年12月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年12月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年12月2日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはアリシア・キーズの「NO ONE」だった。この曲は同年発表のアルバム「As I Am」からのシングルで、ゴスペルやソウルの伝統的な語法を、当時最先端だったR&Bプロダクションの質感で包み込んだ楽曲として世界的にヒットした。ピアノを軸にした骨太な歌唱と、じわじわと感情が高まっていく構成は、彼女がクラシック音楽の素養を持つシンガーソングライターであることを改めて印象づけるものであり、2007年という年を象徴するR&Bアンセムのひとつとして今も語り継がれている。この時期のR&B/ヒップホップ・シーンは、デジタル化が進む音楽産業の中でリアルな歌唱力と楽曲の強度が改めて評価される流れにあり、アリシア・キーズはその代表格として存在感を放っていた。

このチャートを見渡すと、当時の洋楽・邦楽が非常にバランスよく共存していたことがわかる。2位にはクレイグ・デヴィッドの「HOT STUFF(LET’S DANCE)」がランクインしており、ドナ・サマーのディスコクラシックをサンプリングしたこの曲は、2000年代後半のダンスミュージック復権の空気を感じさせる。3位のカイリー・ミノーグ「2 HEARTS」も、グラムロック的なアプローチを取り入れたダンスポップとして話題になった楽曲で、この週のTOP3だけでも「歌唱力」「ダンス」「実験性」という異なるベクトルの音楽性がせめぎ合っていたことが伝わってくる。

邦楽勢では、クリスタル・ケイの「SHINING」が4位に、ケツメイシの「冬物語」が6位に入っており、季節感のあるヒット曲が上位に食い込んでいるのも12月という放送時期らしい光景だ。レミオロメンの「WONDERFUL AND BEAUTIFUL」やEXILEの「I BELIEVE」も並び、バンドサウンドとダンス&ボーカルグループという、当時の邦楽シーンを支えた二つの潮流が同時にランクインしている点も興味深い。EXILEはこの時期、グループとしての存在感をさらに強めていく過渡期にあり、こうした週間チャートの中に名を連ねていること自体が、その後の躍進を予感させる記録として読み返すことができる。

5位のBOOM BOOM SATELLITESによる「INTERGALACTIC」は、ロックとエレクトロニカを融合させる日本発のサウンドが海外でも評価されていた時代の空気を伝えており、8位のピーター・シンコッティ、10位のワイクリフ・ジョン feat.ノラ・ジョーンズといったジャズ/ソウル的な感性を持つ楽曲が並ぶことで、この週のTOP10全体がジャンルレスな豊かさを備えていたことが見えてくる。

今こうして並べて聴き直すと、2007年末という時代は、CDセールスからデジタル配信への過渡期でありながら、まだアルバム単位での作家性やボーカリストの表現力がしっかりと評価されていた時期だったことがわかる。アリシア・キーズの「NO ONE」が1位に立っていたという事実は、まさにその象徴だったといえるだろう。

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2007年12月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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