TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年7月29日放送)

TOKIO HOT 100 2007-07-29 放送回ランキング ランキング

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2007年7月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年7月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年7月29日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の1位は安室奈美恵の「HIDE AND SEEK」だった。当時の安室奈美恵は、90年代のアイドル的なイメージから完全に脱却し、洋楽のクラブミュージックやR&B、エレクトロなサウンドを大胆に取り入れたアーティストとして評価を固めつつあった時期にあたる。国内の女性ソロアーティストの中でも、海外のダンスミュージックの潮流をいち早く自身の作品に反映させる姿勢は際立っており、この曲もそうした志向を体現する一曲として1位に輝いたことは象徴的だ。

TOP10全体を眺めると、この週のチャートは洋楽・邦楽が入り混じった非常にバラエティ豊かな顔ぶれとなっている。2位のSUM 41はカナダ出身のパンクロックバンドとして00年代の若者文化に大きな影響を与えた存在であり、3位のTHE CHEMICAL BROTHERSはビッグビートやエレクトロニカを牽引してきた英国のユニットとして根強い支持を集めていた。こうしたロック・エレクトロ系の楽曲が上位に食い込む一方で、4位には木村カエラが名を連ね、日本のポップシーンにおける個性派女性アーティストの存在感を示している。

5位のGREEEENは、素顔を明かさないスタイルと親しみやすいメロディで知られるグループで、この時期はまさにブレイクへの助走段階にあった。7位にはKANYE WESTとDAFT PUNKが共演した「STRONGER」がランクインしており、ヒップホップとフレンチエレクトロの融合というこの曲の斬新さは、2007年という年を象徴するトピックのひとつだったといえる。DAFT PUNKのサンプルを大胆に用いたトラックメイクは、その後のヒップホップ制作にも影響を与えた重要な楽曲として今も語り継がれている。

また6位のMUTYA BUENAは、英国の人気ガールズグループ出身のシンガーとしてソロ活動を始めたばかりの時期であり、8位のNE-YOはソングライターとしての手腕とR&Bシンガーとしての実力を兼ね備えた存在として急速に評価を高めていた。9位のサンボマスターは、熱量の高いギターロックで邦楽シーンに独自の存在感を放っていたバンドであり、10位のTUOMOはフィンランド出身ながらソウルフルな歌声で知られるシンガーとして、洋楽リスナーの間で静かな注目を集めていた人物だ。

こうして並べてみると、この週のTOP10はロック、エレクトロ、ヒップホップ、R&B、そして邦楽のポップス・ロックが渾然一体となったラインナップであり、J-WAVEらしい越境的な選曲眼がよく表れている。ジャンルやリスナー層の境界が今よりも意識されていた時代に、これだけ多様な音楽性が同じチャートの上位に並んでいたという事実そのものが、2007年という年の音楽シーンの豊かさを物語っている。安室奈美恵の1位という結果は、単なる人気の反映にとどまらず、当時の日本のポップミュージックが海外のダンスミュージックの潮流と地続きであったことを示す好例として、今振り返っても興味深い一週間だったといえるだろう。

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2007年7月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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