TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2006年9月17日放送)

TOKIO HOT 100 2006-09-17 放送回ランキング ランキング

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2006年9月17日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2006年9月17日放送回)。

この週の音楽シーン

2006年9月17日放送のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、BEYONCEがJAY-Zをフィーチャーした「DEJA VU」だった。この曲はビヨンセにとってソロ2作目となるアルバム「B’Day」からの先行シングルであり、90年代末から2000年代にかけてR&Bやポップスの制作現場で存在感を放っていたロドニー・ジャーキンス系のダンサブルなトラックメイクが色濃く出た1曲として記憶されている。ジェイ・Zとのコラボレーションは、当時すでに音楽業界内で公然の秘密とされていた二人の関係性もあいまって話題性が高く、単なるゲスト参加以上の意味を持って受け止められていたのも印象的だ。ホーンやパーカッションを効かせたゴージャスなアレンジは、2000年代半ばのアメリカン・ポップ/R&Bが持っていた「豪華絢爛さ」を象徴しており、クラブでもラジオでも強い訴求力を発揮した楽曲だったといえる。

この週のTOP10を見渡すと、邦楽と洋楽が非常に自然な形で混在している点が興味深い。2位にはスガシカオの「午後のパレード」、3位にはYUKIの「ふがいないや」、4位には木村カエラの「TREE CLIMBERS」がランクインしており、日本の実力派シンガーソングライターたちがしっかりと上位に食い込んでいる。スガシカオは独特のファンクネスと生活感のある言葉選びで支持を集めていたアーティストであり、YUKIはJUDY AND MARY解散後のソロ活動で独自のポップ世界を築きつつあった時期。木村カエラもまたモデルから音楽活動へと軸足を移し、独自のキャラクターとサウンドで邦楽シーンに新風を吹き込んでいた頃だ。この3組が並ぶこと自体、2006年という時代の邦楽ポップスの多様性を物語っている。

洋楽勢に目を向ければ、5位のSCISSOR SISTERSはグラム・ロックやディスコサウンドを大胆に取り入れたニューヨーク発のバンドとして、当時のダンスミュージックシーンに独特の存在感を放っていた。6位のJAMES MORRISONは英国のシンガーソングライターとして、ソウルフルな歌声で注目を集め始めていた新星。7位のBEAT CRUSADERSは日本のバンドながらメロディックパンクの要素を持ち、洋楽リスナーにも支持されるサウンドを鳴らしていた。8位のLILY ALLENはこの年にデビューし、レゲエやスカのエッセンスを取り入れた飄々としたポップスで一躍時代の寵児となった存在であり、当時のUKポップシーンの新しい風を象徴していた。9位のAIはR&Bシンガーとして日本国内でも確固たる地位を築きつつあり、10位のBASEMENT JAXXは英国発のダンスミュージックユニットとして、実験的かつパーティー感のあるトラックで知られていた。

こうして並べてみると、この週のチャートはヒップホップ/R&B、ロック、ダンスミュージック、そして日本のシンガーソングライターたちが緩やかに共存する、2006年という時代らしい多様性に満ちたラインナップだったことがわかる。ジャンルの垣根が今よりも明確でありながら、それでも一つのチャートの中で自然に肩を並べていたこの時代の空気感は、今聴き返しても新鮮な発見がある。1位の「DEJA VU」が放つ煌びやかなポップネスは、当時のアメリカン・メインストリームの勢いをそのまま体現したものであり、この週のチャート全体を象徴する存在だったと言えるだろう。

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2006年9月17日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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