TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2005年6月5日放送)

TOKIO HOT 100 2005-06-05 放送回ランキング ランキング

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2005年6月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2005年6月5日放送回)。

この週の音楽シーン

2005年6月5日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の頂点に立ったのはブラック・アイド・ピーズの「DON’T PHUNK WITH MY HEART」だった。ウィル・アイ・アム、エイプル・デ・アップ、タブー、そしてファーギーという編成で世界的なブレイクを果たしていく直前期にあたり、ファンクやディスコのサンプリングをヒップホップのビートに大胆に組み込んだこの曲は、まさにグループの持ち味である「雑食性」を象徴する一曲だった。歌詞や振り付けのポップさだけでなく、ダンスミュージックとロックの境界線を軽やかに越えていくグルーヴ感は、当時の洋楽シーンにおける一つの潮流――ジャンルを跨いだクロスオーバー志向――を体現していたと言える。この曲が首位に位置していたこと自体が、2005年という年がまだヒップホップとロックとエレクトロが渾然一体となりながら共存していた時代だったことを物語っている。

TOP10全体を見渡すと、その多様性がより鮮明になる。2位にはオアシスの「LYLA」が入り、UKロックの王道が健在であることを示す一方、6位にはコールドプレイの「SPEED OF SOUND」がランクインし、アルバム『X&Y』を携えたバンドが世界的な存在感を強めていた時期であることが窺える。9位のゴリラズ「FEEL GOOD INC.」は、デーモン・アルバーンによるバーチャルバンドという実験的なプロジェクトが、デ・ラ・ソウルを迎えたコラボレーションでロック・リスナー以外の耳にも届いていたことを示す好例だ。8位のウィーザーもまた、90年代から続くパワーポップの系譜を保ちながら新しいリスナーを獲得していた。

邦楽勢にも目を向けたい。3位のクリスタル・ケイ「恋におちたら」は、R&Bシンガーとしての表現力の幅を国内リスナーに印象づけた楽曲であり、4位のSINGER SONGERは中村一義を中心とするプロジェクトとして、フォークやロックの温度感を丁寧に届けていた。5位のGOING UNDER GROUNDは青春性の強いバンドサウンドで支持を集め、7位のスネオヘアーは弾き語り的な感性を持ちながらポップスとしての完成度も高い楽曲を送り出していた。そして10位のオレンジレンジ「ラヴ パレード」は、当時の邦楽シーンで爆発的な人気を誇っていたバンドの勢いを感じさせるナンバーだ。

こうして並べてみると、この週のチャートは洋楽・邦楽、ロック・ヒップホップ・R&B・エレクトロが自然に隣り合う、実に「ラジオ的」な一週間だったことがわかる。ジャンルの垣根が今よりも意識されず、リスナーが多様な音楽を並列的に楽しんでいた2000年代半ばの空気感を、このTOP10は鮮やかに切り取っている。ブラック・アイド・ピーズが首位を飾ったこと自体が、その後の音楽シーン全体がよりダンスミュージック寄りへとシフトしていく予兆であったと今振り返ると感じられる。

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2005年6月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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